hunterXhunter クロロvsヒソカ
クロロの掌の上だった
団長一人で戦ったとか、旅団メンバーで袋叩きにしたとか、いろんな説があるようだけど、今日動画で解説動画を見て、マチの台詞の意味がようやく分かった気がする。
初見でもおかしなセリフだなとは思ってたんだけど、話しの落ちとしては、クロロとヒソカは、死闘を演じたように見えたが、実際はクロロの掌の上だった、というものになるんじゃないかと見方が変わった。
以前は、マチの台詞で、ヒソカが旅団メンバーが戦闘に加わってた可能性を考慮したから殺戮して歩くと宣言したんだと思ってた。
戦闘後のマチのセリフ
「
ま
これにこりたら
今度からは
戦う相手と
場所は
ちゃんと
選ぶことだね
」
これがヒソカが死んだ後の控室での台詞。この後にヒソカが何かに気づいた顔に繋がる。
初見では不自然さを感じながらも、読み流した。”今度から~”の部分。何となく奇妙な感じ。この時は、ヒソカが(このセリフで)団長がタイマン張ってなかったかもという疑惑を感じたシーンなのかなと思ってた。
けど、改めてみると、本当は、『クロロはヒソカを殺す気がなく、かつ、ヒソカが死後につよまる念で蘇生することまで読んでいた』ってことに気がついたシーンなんじゃないかなと思った。
何となく友好的なセリフである。「今度は」ではなく、「今度からは」なのが、予定調和であることをそれとなく暗示させている。前者は、一度の決着を示すが、後者は、まるで元から次の挑戦が可能であるかのような印象を受ける。死なない可能性も考慮していたのだろうが、この場面で万が一、生きていた場合に止めを刺す気が無かったことが分かる。このことは、マチの独断ではないだろう。決まりがあれば少なくとも殺し合いにはなっていたはずだ。このことから、ヒソカは、クロロが意図的に自分を殺さなかったことに感づいたのかもしれない。正確には、『殺した』ので、その後のことをあえて伝えていなかった。現実的に殺したのだから、団員も何も言えない。もしくは、分かっていても言えなかったってことだろうか。みんなクロロの性格を知っているだろうし。
つまり、捉えようによっては、ヒソカを殺さないことは、クロロの意向であったと読み取れるのだ。そして、団員は、意外にもそのことを知らなかった。おそらく、旅団メンバーで対ヒソカ戦のための作戦会議を開かれたのだろうが、その時にクロロは、団員に対する説明の中で、ヒソカを完全に殺さない方法を思いついたのかもしれない。生かしておいた理由は不明だが。
団長にとっては、クロロvsヒソカという演目の劇だったのかもしれない。わざわざサンアンドムーンの能力を解説したのは、予言の際、ヒソカのドッキリテクスチャーで騙された意趣返しの意味も含んでいそう。
後のヒソカの行動について、ヒソカは、二つの意味で負けを認めたくなかった
一つは、純粋な勝負で負けたこと、もう一つは、クロロが自分を生かしたのは、旅団のメンバーとして活躍するのを期待したという意図に気づいたこと。今度の勝負は、勧誘の意味も含んでおり、形的には、決着をつけたうえでの勧誘だったのではないだろうか。
それに気づいたヒソカは、旅団メンバー殺害によってクロロの勧誘を断り、次こそ、『お互いに殺すつもりでやろう』というメッセージを送った、というのが一連の流れなのだと推測する。
今回の流れは、クロロの思い違いから始まっているのかもしれない。ヒソカは会話のできない純粋な異常者だった。人を殺すことでしか愛情表現することができないピエロで、一人ロミオとジュリエットに熱狂するピエロ。
又は、シンプルに、『どちらかが死ぬまでやるという契約が履行されていない(クロロに止めを刺す気はまるでなかった)』ことに気づいたので、『それなら話は別だ♠』というヒソカの意思表示なのかもしれない。この場合、ヒソカがマチの治療を断った説明もつく。なぜなら、『戦いはまだ終わってないから』。とはいえ、傷自体はもう何らかの方法で治してると考えられる。
上記の推測とまとめて、クロロとの対決とは直接関係しない旅団メンバーを殺して歩く理由を再度確認するが、ヒソカからの『属さない』というメッセージのためであると考えられる。つまり、本当に旅団のメンバーには無関心で、クロロだけを見ているというヒソカからのアピール。
おまけ
予言を行う予知能力がでてくるが、あれについても新しい見方ができた。
そもそも念能力とは、自然の力のぶつかり合いではなく、相手に何らかの制限を強制する能力であることを考えると、あれは、呪いの一種なのではないかと思う。つまり、ヨークシンシティでの占いの結果と回避は一時的なものに限られる。
詳細を考察すると、あのラブリーゴーストライターの真の能力は、『その人の運命(死)を念能力で固定し、死をもたらす』ものではないか。これに占われると、その人物の死が関わる内容になってしまう。
一番近い能力は、グリードアイランドのリスキーダイス。これも運命を固定する能力といえる。
予言は、100%当たるという設定になっている。だが、実体は、念能力による攻撃と考えれば当たり前だろう。
つまり、先を知ることができる代わりに、その人に死をもたらす能力であると考えられる。自身を占うことができないのは、自然発生した念応力による自殺はできないといったところだろう。
クロロは除霊されているのでこの能力から逃げられるかもしれない。
(追記)ラブリーゴーストライターについて
『その人の運命(死)を念能力で固定し、死をもたらす』だけでなく、『代わりに死んだその人の寿命を奪う(貰える)能力なのかもしれない』
こう考えた方がつじつまが合う気がする。自分自身を占えない+ネオンの死
前者は自身の命を奪って寿命を増やすということになるので効果はお互いに相殺され発動しなかった。後者は短命だったのをラブリーゴーストライターで占った他者の生命で補って生きていた。
ただ、これだと複数回占われたライト=ノストラードが生きてる(かどうかは不明だが)説明がつかなくなるが、これもつじつまを合わせることは可能だ。
例えば、占いは、古い効果は消失し、新しいものに更新されるのかもしれない。
自身の占いについて、『その月の週ごとに起こる』とネオンが言っていたのは、占いが終わるたびに新しく父の為に占っていたからではないだろうか。つまり、実際には占いの効果は、永続なのだが、ネオンは、父の為に毎回新しく占っていたという事情から、自身の能力が永続であるということに気がついていなかったのではないか。
おわり
どうでもいいけど、今の世界は、歴史の教科書で見たことある気がするんだよね。既視感と言うか、歴史でたまに見て記憶に残るやつ。暗殺が行われるような昏い時代に突入したんじゃないかって思う。
ヒソカは笑う。
今日も平和だなー。
ヒソカに笑う。