哀しみの弔い
母が亡くなってから半年。
母の死を哀しめない気持ちになることがある。
複雑な事情でその気持ちの結び目は固い。
容易に解けそうにない。
哀しみという気持ちに浸り、しっかりと弔い
気持ちの整理をつけるという風にはなかなか
いかない。
結び目のせいだ。
「修道院の風」という本を読んでいたら、結び目を解く聖母マリアの祈りというのがあるのを知った。
映画「ローマ法王になる日まで」に出てくるそうである。
人が変わってしまった人。
話が通じない人。
怒りを念を持ち続ける人。
お金にとにかく執着する人。
呪いの言葉をかける人。
過去の美しい記憶を忘れ、
ひたすらに煩悩に燃える者。
そういう人が関わる結び目は自分では
解くのは難しい。
聖母マリアの祈りを必要としなくなる日々は
来るのだろうか。
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