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わが‐ともがら

愚か者に短銃を突きつけ
緑青にはきれいな羽織が
しとどにも、よく似合う

とおく小高い霊廟がうつる 蝶の脆羽の鏡面は
祭の金魚のように忙しなく からにあった煎餅瓶も

どこかしことおくそこに 
ただみたされるところであります

胸元にある箍を外して、滲んだ過去など拭っていただく
一コマあたりの含有量が 
糖の風貌のまま、円形に肥えて逝きました

はじめから未来予報など
自惚れさせるものでしたが。

パレットに足りないぐらいの騒音が
節目軟らかな寂しさを そっと巣食っていましたから
すこしの足元の雛鳥が また飛び去っていきましょう

心許無く、目頭を抑え込んでみたけれども
空席の椅子にほこりは大抵積もっていたものです

不遜にも持たれ合わせた杏の一部が 葉に挟まり 
陽に捕まり ひけらかしたきざしばかりの
不出来なうたを残したばかりの気持ち悪さを、味あわせ

モノクロにぶれたのは、
振り乱した濡れ羽色でしたか
道に迷った被鳥娘ヒトリムスメが 
悔い縛って臨んでいる

天国へ段を周回する 侘び石だらけの盤面遊戯 
これにて ひらく



お題
愚か者に短銃を突きつけ
緑青にはきれいな羽織が
しとどにも、よく似合う

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