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お題より

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詩ってなんじゃ、この答えは決められん。思うだけ数がある。ただしいこたえはない、誤字だらけにみえる呪いを込めた怪文書みたいなもの。自己管理自己完結。そのものにどんな意味を込めようと…
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記事一覧

わが‐ともがら

愚か者に短銃を突きつけ 緑青にはきれいな羽織が しとどにも、よく似合う とおく小高い霊廟が…

arai/詩
1年前
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一望の風

この浪漫こそ成り行き任せ 掌中の珠に何を魅せるのか いま氷雨が顔を覗いている それを言葉に…

arai/詩
1年前
6

etwas

 おもいではクソみたいな泥団子では作れないな。投げ出してしまいたいけどどうせ、端からゴミ…

arai/詩
1年前
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牢記

今日を通り過ぎゆくひとびとを 意味もなく折り曲げ 小道に広がる落ち葉を拾って帰る  死相が…

arai/詩
1年前
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ふれることがかなうなら

 これは異物である。兎角、つばさを継承する  枕元から くしゃくしゃに織り込まれた零を咀…

arai/詩
1年前
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洛苑へ

夢も希望もない大人へと成長していく、 らくに転げ落ちた顛末の行方はざわついただけで わから…

arai/詩
1年前
6

深窓心層衰意

歪にも地球のかの透明な器にあかい のぞきまど 泳ぎつ枯れた まだらの あの あわのような 紅葉などを猶予わせておりました 未だ余日のB面の 張り合わせた後ろ慕情に 古くからある西側の駅近朝日の陽を あとからあとから篭め 転ばぬさきに 震えるような微量な光が 域を広げた浪漫でした 喩えは あちらこちらと はるかかなたと 余すところも数を尽くして、べた一面に嫋やかな ひなびた雛罌粟の気韻を、銀紗に保して運びます まさか 逆方向へ下るばかりの摩擦が、漂泊 仕損じた歩を 滑ら化した円

眩惑

カシミヤの沈丁花の案で 編まれたような樹形図の シルクを浴びて化粧する梔子のいうことが耳…

arai/詩
1年前
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この身を受け容れるときに

この会場を削ぎ落とすと、 すりガラスの枠線は平行軸を乱立する 無法地帯の生命 誇張した砂漠…

arai/詩
1年前
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