出来なくなってしまった普通の日常
昼間からバンドでスタジオ練習、今日の曲の確認をして今日の流れをみんなで確認、リハーサルのために急いでライブハウスへ
リハーサルが終わったら近くのコンビニでみんなで買い物、お酒を買って楽屋で弁当を食べて飲んでタバコをふかして談笑。
お酒を飲みながら他のバンドのリハーサル終わりを待って、リハーサルが終わったバンドさんとお酒を飲みながら他愛もない話。
「あっこのタバコなんです?吸ってみたいんで一本交換しましょうよ!」
「この酒うまいんすよ、飲んでみますか?」
「あのバンド良いっすよね最近聴いてるこれとかおすすめです」
「あ!アニメ見るんですね!俺も今期これとこれとか見てるんですよ!」
オープンの時間が近づいて友達から「今日は見に行くよ」とか「今日はこれない」とかの連絡がはいいて一喜一憂して物販の準備、少しソワソワする
オープンすると他のバンドのお客さんの顔見知りの人や来てくれたお客さんとおしゃべりしながらお酒を飲んだりタバコを吸ったりする。
ライブが始まって出番が来るまで他のバンドの演奏を見て高まったり、悔しくなったりして自分を鼓舞しながらボルテージを上げていく。
「ぶっ殺してやる」「黙らせてやる」とか自分の中にそういうエネルギーを溜めて溜めて溜めて出番の時間が来る。
出番になると思い描いていたよりも控えめになってしまう自分の演奏と冷静な頭の中にイライラし始める、そのエネルギーをそのまま演奏にぶつけられれば万々歳だがそういうことが毎回できるわけじゃない、自分の不甲斐なさに吐き気がする、だけどなにもしないよりもきっとこの方がいい。
そんなことを考えていたらいつの間にか演奏が終わっている。
後はライブが終わるまでライブハウスのあっちらこっちらで色んな人と飲んで空間に浸る。
そのまま居酒屋に行って皆で騒いで、今日のライブはどうだったかとかを話してアドバイスや感想をもらったり、できる限りそのままの感想を相手に伝えて高まる、そして仲良くなった人達と居酒屋が閉まった後にコンビニの前で飲み直して。
「あぁ、もう朝じゃん人通りが増える前に帰らなきゃ」
「またね」って帰る
帰り道に「今日は楽しかったなぁ、お金も使いすぎちゃったしきっと明日は二日酔いだなぁ、でも楽しかったからいいか」って思いながら帰りたい。
すでに始まってる二日酔いの頭を抱えながら帰りたい。
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