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内藤 奈美
2022年12月13日 21:26
気のおけない友人と話をする。テキストが伝えるものより多くが伝わる、声というものの力を信じられる瞬間。見えなくても表情が乗る。トーンがある。躊躇いがある。間がある。スピード、感情、即興的な言葉の強さ、弱さ。そこにひとがある、ひとがいる。テキストとしての詩の役割はまた別にあると思っている。伝えない選択だってあるから。いわゆるメッセージ性のようなものを、わたしは本来それほど入れたいと思っていなくて、
2022年12月8日 02:24
日付は越えているけれどまだ寝ていないからきっとセーフだ、なんて思っている。夜はわたしに、わたしの言葉を連れてくる。渦巻く思考の内側で行き場をなくすのはいつも、文字になって表出するものとしての言葉ではなくて、きっと心のうちに横たわるどうしても変えられないもの、それは多くのとき怒りや悲しみ、どうしようもない思いだ。時おり詩として変換されるものは、まっすぐな思いを描かない。性格なのかもしれないし
2017年4月15日 18:57
「薄紅の夕暮れ」休日。充実した一日を過ごしたと思っていた、その感覚は本当なのに。予定を終えて帰宅する途中、薄紅の空を見ていたら、何故だか少しだけ寂しくなってしまった。そういう日もあるのでしょう。旅に出るよ、と言った知人の言葉から、遠い世界に思いが飛んでしまったのかもしれない。世界のどこかでは迎えているだろう朝と、世界のどこかでは迎えているだろう夜と、暮れていくこの場所の今が、ふとした瞬間に