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言の葉【詩】

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2023年1月の記事一覧

詩 『星の街』 (2023) 【朗読あり】

星の街

繁華街のぎらぎらしたネオンも昼間は身を隠しているから、雑踏の只中でもどこか心許なく、そうして星を待つのがわたしたちだ。地上に生えた、めらめらした揺らぎは太陽の下で皮膚の内側に宿ります、浸潤して、血管を巡って、排気ガスを吐くようにやがては人から人へ循環する、触れ合った肩だって冷たい、かもしれないので、不純物を箱に詰めた祝福の、呪い、それが、てらてらとかがやいて見えるのは色眼鏡のお陰でした、

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詩 『雨の降る部屋』 (2020)

雨の降る部屋

猥雑なテレビも部屋の明かりも消すと、冷蔵庫の低い唸りと時計の針だけが音を支配する、誰かを傷つけてしまった夕暮れ、嘲笑うように雨は降り出し、傘を持たないぼくの上着に浸水する準備をさせた、数刻前のあの水滴が滲み出して、今さらのように足下には水溜りができている。
長い長いセンテンスを振り返れば、なぜ、も、どうして、もそこにあるのに、知らない振りをするから日々に自分が溶けていく、ぼくにはも

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詩 『夜間高速、疾るうたかた (リーディングver.)』 (2017) 【動画あり】

夜間高速、疾るうたかた

葉脈に水を通すように
侵食、這いつづけ
温度を運ぶ
(或いは運ばない)
ひかりの流線は
都市の青い血管
つめたさが肌を刺し
神経は撫でつけられ
絶え間なく 伝達を繰り返す

埋まらない隙間
記憶の距離に数値はなく
(交通情報をお伝えいたします)
抑制を効かせた感情
誰でもない何かに向かい
車体は、無機質に滑る

手をのばした
指先の 沸騰した黒い
深いアスファルト、
駆け

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