失うものは、何もない。
小学生ぶり以来に、トランプの大富豪にハマった。
大富豪のルールは大抵の人が知っていると思うけれど、その中でも他のゲームにはない特徴的なものが、ゲームの勝者と敗者が次戦でカードを交換しなければいけないというもの。
今考えると、お金持ちの人にお金が流れていく様がいやにリアルな反面、カード交換によりカードが四枚揃いやすくなり、一気にカードの強さが入れ替わる「革命」が起こりやすくなるのだから、よくできたゲームだ。
カード交換ともう一つ、都落ちというルールもある。これは、大富豪以外の誰かが一位で上がった場合、大富豪が必然的に大貧民になるというルール。
負けたのにさらにカードが取られたり、一位になれなかっただけで一気に最下位にされたり、小学生の頃はその理不尽さに泣きそうになったことを覚えている。
わたしが今やっているのはアプリの大富豪で、オンラインで日本の友達と通信している。
そこで友達が放った「大貧民だから怖いもの無しだ」という言葉が心に残り、今日大富豪についてのnoteを書いている。
カード交換のルールにより、大貧民は不利な状況からゲームを始めなければならない。それでも、一位にならないと一気に最下位に落とされる大富豪に比べて、大貧民は悪くてそのまま。良くて貧民、富豪、大富豪になるチャンスまである、のだ。
うまいコピーを書けなかったり、渾身のアイデアがいまいちな反応をもらったりして、がっかりすることがある。
もちろんそれは次への活力になるから悪いことではないのだけれど、がっかりするよりも大貧民のように、失うものはないから進むだけだというマインドを持ってもいいのかなと思った。
大富豪の気分で地位にあぐらをかくよりも、失うものは何もないと革命を常に狙う大貧民でいたい。
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