こだわりの習慣なんていらない。
[読了目安: 2分ちょっと]
スティーブン・コヴィーの「7つの習慣」に始まり、人生を変える習慣、仕事ができる人の習慣など、習慣を売りにした本はたくさんある。
習慣とは、「長い間繰り返し行われていて,そうすることが決まりのようになっている事柄」(三省堂 大辞林より)だそう。
つまり、特別にやりたいわけではないけど、なんとなくやっていることが、習慣。
確かに習慣にしてしまえば、いちいち重たい腰を上げずに、ためになることをし続けられるのだから、習慣を使いこなすのはいいことかもしれない。
でも、やりたかったはずのことを習慣にしてしまうのは良くない。
家族と一緒にごはんを食べること。
温かい湯船に浸かること。
定期更新されるWeb漫画を読むこと。
難しい授業の後のご褒美にしていた、水曜の午後のキャラメルフラペチーノだって、いつの間にかなんとなく買って、なんとなく飲むものになっていた。
別に、その日の授業がたまたま簡単だったら、ご褒美のキャラメルフラペチーノはいらない。
火曜日の授業が難しくて大変だったら、ご褒美をその日にずらしてもいい。
とにかく、きちんと「ご褒美にキャラメルフラペチーノを買って、ちょっと幸せな気持ちを楽しむ」という選択をしたい。
メニューの中で特に値段もカロリーも高い、そのキャラメルフラペチーノを買う罪悪感を、きちんと毎回楽しみたい。
習慣じゃなくて、毎回ていねいに考えた上で、その選択肢を選ぶ。その意識があるだけで、幸せがちゃんとカタチになると思うから。
だから私は、やりたくないけれどやらなきゃいけないものは、習慣にして無心で片す。
やりたいことは、習慣にしない。
毎回きちんと、本当にやりたい?って自分に聞いて、そっか私はこれがしたいんだねって思いながらしたいことをする。
だからこだわりの、好きな習慣なんてないほうがいい。
それに、無心で400kcalのドリンクを飲むなんて恐ろしすぎる…。
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