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00. 里芋は小芋と一緒に親芋も育つんだって。里芋のような親子になろう!

私たちの学童のモットーのひとつは
里芋は小芋と一緒に親芋も育つんだって。里芋のような親子になろう!」です。

この冬、友人が自分が育てた里芋を段ボールいっぱい送ってくれました。
友人によると、里芋はとても強く、肥料もやらずに植えっぱなしのほったらかしでも育つのだとか。軒先に箱ごと置いときゃ数ヶ月は持つよ、と手紙にはありました。皮むきの手間もかかるしなあとゆっくりのんびりペースで消費していたところ、春になってふと気づくと、ところどころ干からびているものが!

そうか....
土から出してあんまり長くほっとくといくら丈夫な里芋といえど干からびてしまうのか!と思うとともに、それでも新聞一枚でも覆いがあったり、なんとなくいくつか固まっていた芋たちは、ひとつころんと離れていた芋よりは少し長くもつのだということもわかりました。

里芋の畑の土は、私たちを取り巻く環境に似ています。
子育てのしやすい環境が肥沃な土だとしたら、いまの日本は、水が足りなくてこのままではカラカラに乾いてしまいそうな土か、窒素やリンなどの比率がおかしくて何かちょっと手助けが必要そうな土。

農家の人にとって、土は買うものではなく作るもの・育てるものです。
耕して酸素を入れ、光をあて、落ち葉や微生物の助けを借り、たくさんの時間をかけてようやく里芋を育てられる土になる。

痩せた土が豊かになるまで、うすい新聞一枚でも引き寄せたり、肩寄せ合って、知恵を出し合って、なんとか干からびずに乗り切るための場をここで作っていけたら、と思います。そして、子芋と一緒に親芋も育ち、ほっくり滋味ゆたかな親子になれたらいいなあと思うのです。


私たちの学童:
一般社団法人 共同学童保育所 虹の子クラブ 
2022年に創設40周年を迎える京都市上京区の学童保育施設。
民設で学区のしばりがないため、新町学区、西陣中央学区、御所南学区、乾隆学区のほか、国立大附属、インターナショナルスクールなどさまざまな学校の小学生が集います。

保護者全員が経営者として運営に関わる「共同学童保育」というスタイル。創設時から6年生までの多年齢保育を実施、経験豊かな指導力ある指導員とともに、親も成長できる場としてみんなで協力して運営しています。

モットーは
「子育てに夢とロマンを」
「里芋は子芋と一緒に親芋も育つんだって。里芋のような親になろう! 」

URL: http://nijinoko.org/
facebook: https://www.facebook.com/nijinokoclub
instagram: https://www.instagram.com/nijinoko_club/


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Yuki K │ ことばポケット
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