見出し画像

ドラマ『ひだまりが聴こえる』第11話/「今日の夜って時間ある? 話したいことがあってさ」(太一)

テレビ東京ドラマ『ひだまりが聴こえる』第11話から、気に入った台詞(太字部分)と、前後の会話を残します。


夕暮れの石段にて

(前略)
航平「よくさ、『病気にかかったことがない人には病人の気持ちはわからない』って言うでしょ?」
太一「ああ」
航平「俺だってそう。自分がこうならなきゃ、きっとマヤの気持ちはわからなかったし、それが普通なんだと思う。でも太一は人が気にしないような些細なことを見逃さずに気付いてくれる。それがどんなに嬉しいことかわかる?」
太一「……」
航平「ホントに太一はすごいよ。俺ずっと『誰かにわかって欲しい』って思ってた。でもホントはそうじゃなくて、『この人ならきっとわかってくれる』って信じたかっただけなんだ。それを教えてくれたのは太一なんだよ」
太一「……いや…お前、俺のこと買いかぶってねぇか? 俺はそんな大した奴じゃねぇよ。ただ思ってること言ってるだけだし、それでよく失敗するし、それで今度は勝手に大学辞めるとか、あっ……そのぉ……」
航平「大学辞めるって決めたんだ…そっか…」
太一「あのさぁ……だから」
航平「太一、今までノートテイクしてくれてありがとう。俺も大学で頑張るから、太一も新しい場所で頑張ってね」
太一「おう」
航平「(笑顔)」
太一「あー腹へったなぁ。そろそろ帰るか」
(航平、太一をハグ)
航平「……」
太一「……」
航平「太一、心臓バクバクし過ぎ
(太一、航平を押し剥がす)
太一「はぁ!?」
航平「ただのハグだって。そんなにビビらなくても」
太一「別にビビってねぇし!!」
航平「太一はホントわかりやすいよね」
太一「からかってんじゃねぇよ!」
航平「ごめんって」
太一「おい、マジごめんって思ってねぇだろ!」
航平「思ってるって」
太一「思ってねぇし!」
航平「うん、思ってない」
太一「おい!」