ぼくたちの日々の暮らしは豊かだった...
ある日、ぼくたちの村に白い人たちがやってきて親や友だちを連れ去った。
土地に線を引き、どこの誰だか知らない人を信じなさいといった。
お金と教育と銃を広め、仲間たちにレッテルを貼り区別した。
豊かな恵みを与えてくれる大地を掘り返し、希少資源を持ち帰った。
白い人たちはとても裕福になった。
ぼくたちの村にもコーラや携帯電話が普及し、生活も近代化した。
だが仲間同士で殺し合うようになった。
現在、・・・
小川真吾著『ぼくらのアフリカに戦争がなくならないのはなぜ?』
フリーランス国際協力師 原貫太 さんの話に興味をもち、参考文献として紹介されていたわずか160ページ足らずのこの本の中に、知らなければならないことが詰まっていました。
分量としては2時間ほどで読めるものなのですが、長い時間をかけて読みました。アレックス・ヘイリー著「ルーツ」(全3巻)よりも重い内容です。
"教育" "金融" "消費" "情報" "技術" "正義" "戦争" の裏面に気づかされました。知っていると思ってたことは表面でしかありませんでした。
前回の『福田村事件』同様、知らなければならないものの一つです。平和で豊かな社会を願うなら、まずは知り、そして考えることだと思います。
学びて思はざれば則ち罔し。 思ひて学ばざれば則ち殆し。
最終章に書かれていた「知足」は一つの考えるヒントかと思います。▢
※ 知足・・・寅さんの云う「人間は考える足」(男はつらいよ16話)ではなく、「足るを知る者は富む」(老子)のことです。
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