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制作裏話①
今回は、殴り書きみたいな形にはなってしまいますが、消化不良になってしまうのが嫌だったので、ここに制作裏話と題して、創作に込めた想いを綴っておこうと思います。
※本記事は、新作「翡翠の花が咲く庭で。」を読んだ方向けのものとなっております。まだ読んでいない方はリンクから、先に作品を読んだ後でこの記事を読むことを勧めます。また、個人的に考察をしたい方は、ブラウザバックすることを推奨します。
【制作裏話】
実は、小説の設定を練っていた時、当初は「ラケナリア・ヴィリディフローラ」というお花をテーマにする予定はありませんでした。元々は、「ヒスイカズラ」というお花にする予定でした。
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花の名前に「ヒスイ」って入っているし、「これでいいじゃないか」と途中まではなっていました。ただ、執筆をしている中で「これじゃ、想いが込められない気がする...」となりまして、家で花に関する色々な資料だったり、ネットを漁っていた時に、とても魅力的な一輪の花を見つけたんです。
それが、今作で使った「ラケナリア・ヴィリディフローラ」という花でした。
作中で少し触れたんですが、「ラケナリア・ヴィリディフローラ」にも花言葉はあります。「移り気」「変化」「持続する愛」みたいな感じでいくつかあります。ただ、今回は花言葉よりも、花そのものに「貴方」への想いを込めることにしました。
「ラケナリア・ヴィリディフローラ」って、冬(12月頃~1月頃)に咲く花で、実際に育てている人の中には「ラケナリア・ヴィリディフローラ」が咲くことで「今年も始まったなぁ」と感じる人がいるそうです。耐寒性や耐暑性は強いという訳ではなく、むしろ弱い方なんですが、育て方によってはものすごく保つ花なんですよね。それに、この花自体は、とても頑張り屋さんなんですよ。耐寒性があまり無くても、寒いって分かりきっている冬に咲くくらいね。
「ラケナリア・ヴィリディフローラ」という花を通して、伝えたかったこと。それは。
「寒くて厳しい冬の中でも凛々しく咲かなきゃいけないように、貴方にもきっと辛いことがたくさんある」
「そんな状況で、貴方は毎日苦しみながら生きてる」
「けれど、貴方には、逆境に負けず輝くことができる強さがある」
「だから、僕からすると、貴方はラケナリア・ヴィリディフローラみたいな存在なんです」
例え、「ラケナリア・ヴィリディフローラ」が花屋に飾られてなかったとしても。図鑑に載っていなかったとしても。多くの人が知らなかったとしても。
ひょんなことからその花を見つけて、その花を好きになる人は絶対にいる。
だから、「貴方」も同じように、「貴方」らしくいればそれでいいと思う。
「貴方」のことが大好きで、大切に想ってくれる人が、絶対にいるから。
今回は、敢えて「花言葉」を捨てた。
「花言葉」じゃなくて、「花」そのものを伝えようと思った。
だって、「ラケナリア・ヴィリディフローラ」という花は。
「貴方そのもの」なんだから。
(以上、有栖 狐兎の殴り書きでした!)
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