恐ろしい日常に潜む正義
舞台『憂国のモリアーティ』を観た。
彼らは生きていた。そう感じる舞台だった。
画面越しにも関わらず。
【前提】
このお話自体は全く知識がなかった。
名前は聞いたことがあったし、
漫画が原作であることも知っていた。
舞台化されていることも
俳優:荒牧慶彦 について調べたときに知っていた。
【実際に触れて】
知人から今日無料配信あるよと連絡があるまで
わたしはそのことを知らなかった。
連絡に気付いたのが遅く、用事もあったため
残念ながら1時間遅れで配信を見始めた。
タイトルに”モリアーティ”とあるから
もしかしてシャーロックホームズに関係があるのかと
心を躍らせていたら部分的にはその通りだった。
あらすじは以下のとおりである。
大英帝国全盛期(パクス・ブリタニカ)のロンドン。古くから根付く完全階級制度は、人間同士の差別をさらに強固なものとした。主人公のウィリアムは、貴族の気まぐれによって弟のルイスとともにモリアーティ家に引き取られた。非凡な頭脳をもったウィリアムは、モリアーティ家のアルバートにその才能を認められ、ルイスも入れた3人でモリアーティ家を乗っ取り、国を変えるために様々な策を講じる。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
まず、舞台を見始めて第一に演出が素晴らしかった。
光と影の見せ方。俳優の配置。小道具の動き。
舞台上のセットの見せ方。
原作を全く知らないわたしでもすぐにその世界に入り込んだ。
まるで自分もその環境に置かれているかと錯覚するほど。
それぞれの場面で全く違和感のない演出が
ただただ好きだと感じた。
そして、ストーリー。
出てくる名前が
シャーロックホームズ作品が好きな私にとって
心が躍りすぎる程だった。
しかし、内容はあまりにも違う。
そこが魅力の一つだろう。
舞台で描かれきれなかったストーリーが
気になってしまった。
また、ストーリーが非常に理解しやすい内容で
あったことも惹かれた理由の一つ。
推理小説のように
最後に向かって
全てが明らかになっていく様子が
観ていて分かりやすく、
曇った空が明るくなっていくような
そんな解き明かし方だった。
【最後に】
観て良かったと思える作品だった。
いつか生で見れるといいなと願いつつ
夏にあるcase2のネット配信でも見ようと思う。
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