パーフェクトな友人と、欠陥のある夫。
先週土曜日は私と夫の友人それぞれを招いて、おっそい新年会的なものを開催した。おもてなしという程でもないけど、ちょっとした料理を準備して、6人くらいでワイワイとお酒を楽しんだ。
来てくれた女の友人のひとりは、私の高校時代からの仲良しさんで、かなりの美人。長身で、ファッションが洗練されてて、でも奥ゆかしさもあるいわゆる「絶対モテますよね」的な人種。可愛い子大好きな夫は、もちろん夢中。
そしてはたまた来てくれた男の友人のひとりは、私と夫の共通の知り合いでかなりのオトコマエ。きちっと鍛えられた身体に意志がはっきり感じられるきりっとした顔つき。シンプルな出で立ちでも上品さが漂うし、イケイケどんどんなスタートアップで「仕事楽しい最高!」といっちゃう、こちらもいわゆる「絶対モテますよね」的な人種。
正直なところ、このふたりがどうにかなったらハッピー!という短絡的な思考が元になって開催されたのが土曜日の宴会でした。でもまあ30歳を超えたおとなたち、やはりオトナとして楽しんで、気づけばお開きとなっていました。うーむ、酒に飲まれてもいいんやでたまには。と心の声が漏れそうですが、楽しかったので満足度としては十分。
日曜に夫と「昨日はああだったこうだった」と話しつつ「しかしあのふたりはパーフェクトだな」と改めて思いを共有。
ふと思い立って「でも夫くんは、パーフェクトボーイよりも魅力的だと私は思うよ」と善意で伝えてみた。すると「ほんま?でも一般的にもそういう人他にいるのかな?」と聞くので「それはどうかな」と答えた。「うぇ〜涙」とシュンとする夫。なんでやねん、あたりまえやないか。
ついでに「私はどう?」と聞くと「パーフェクトガールよりも魅力的だと僕は思う」と優しく言ってくれたので「一般的にもそう?」念のため同じ質問を投げかけてみた。
すると先ほどシュンとした夫、秒速で、なんなら食い気味で「それはない」と断言。いや早くない?なんなら私も同じくらい秒速で同じ回答したかったけど、気をつかったのだよ気を。とちょっとイライラしたので、「たとえ真実でも、ちょっとくらい思いやりをどうぞ」とお願いしておいた。
私が夫をすごいなと思うのはだいたいこういう時。たとえ30秒前に自分が同じシチュエーションを経験していて「相手の気持ちは手に取るように理解。だからそれを汲んだ言動を心がける」ということが一切ない。
あるいみまっとうで、ひたすらに容赦が無い。そういうまっすぐさは、ちょっと人のことばを疑って見がちな私にはちょうどいい部分とも言える。「おい!思いやりどこにおいてきた!」感じるものの、結局は彼の思うほんとのところを知れるのがいちばんいいから。
それにしても、世の中にいるパーフェクトな男女はどんなふうに鏡をのぞくのかが気になる。「今日もパーフェクト」って思いたい、私も。思ってないのかな。
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