あたらしい食材と、木曜の夜。
ここ最近は、夫も私もなんだか平日がバタバタしていてろくに一緒にごはんを食べることもできなかった。どっちかが早くても、どっちかが遅い。
昨日も、私は20時には帰宅していたけど夫が「ただいま」を聞かせてくれるのは、22時をまわる予定だった。
献立は、私の父が釣っておろして干物にした鯵を焼いたものと、白菜と人参のくたくた煮。あごだしをしっかりとった湯葉のお味噌汁と、トマトときゅうりのサラダの準備ができていた。だからゆっくり夫を待とうかなと思っていた。
でも、もうすぐ帰宅する、と夫から LINE があったタイミング。ふと、先日ふるさと納税のお礼の品で届いた見たことのない葉野菜のことを思い出した。ほうれん草のミニサイズのような葉っぱ。茎には水滴のようなつぶつぶがついている。ジュンサイ?と思ったけど、どうやら違うみたい…名前もわからず「いったいどうすれば」と困っていた。
湯がいて和えれば、たぶん野菜はだいたい美味しいものだと思い込み、結局おひたしに。夫が帰ってきたちょうどに出来て、うまい具合に献立に盛り込めた。
おそるおそる夫のリアクションを見ていたら、今晩はその謎野菜がいちばんおいしいという。「ネットで検索してもなんだかわからなかった」と私が打ち明けると、ものの10秒で「アイスプラントや!」と見つけてくれた。[
アイスプラント](http://foodslink.jp/syokuzaihyakka/syun/vegitable/iceplant2.htm)
おお!これです。どうやって調べたのと聞いたら「水滴のような」でGoogle先生に問いかけたとのこと。ああなんて素直な夫とインターネットよ。こねくりまわすより、まっすぐぶつける夫にはストレートな回答が返ってくるのですね。
「おひたしにすべし」という文言をみつけて、結局大正解だったレシピにひと安心。夫も私も、新しい食材のことを知れてうれしい木曜の夜だった。ふるさと納税は、寄付をした地域からお礼の品がわんさか届く。色んな野菜が届くから、わたしたちはこうして新しい食材に出会える。そうして、またいつもと違ったやりとりが生まれるから、とってもいい仕組みだなとふふふんと思った。
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