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ビールと映画とワインな土曜。

日本橋の方で用事があり、4時には何もすることがなくなった土曜日夕方。なんとなく疲れたし、一緒にいた夫とビールを一杯飲もうということになった。ビールはすきま時間を埋めるのに最適で最高なツールで、幸せにしてくれると私たち2人は信じている。

COREDOの中にあるタイ料理屋で1人1200円のビールつきおつまみセットみたいなの。思った以上にもりもりな内容で、ついついビールをおかわりしてしまった。結局3千円くらいして、カフェでお茶するのの倍くらいになった。でも幸せ度は3倍くらいだから、これはとってもいいお金の使いかた。(って思い込むのが良い。)

ちょっとふんわりした気持ちで、レストランで映画チケットを予約。今年初めての映画鑑賞にいく。今ものすごく話題のブリッジオブスパイ。監督はスティーブン・スピルバーグ、主演はトムハンクス主演。冷戦時代を舞台に、アメリカとソ連が情報合戦をしている中で、人質として捉えあったスパイの身元について交渉を進めるおはなし。

基本的にサスペンス基調で実話がベースなのでテーマも重い。でもとってもヒューマンな感じなのです。あったかいという意味ではまったくなく、「人間くさい」という意味で。弁護士だって、裁判官だって、スパイだって、軍人だって。暑いし寒いしお腹はすく。戦時下にあるからって、思考が突然変わるわけはない。"でも否応なしに立ち向かわなければならない状況"というものが増えてしまうだけなのかも。そのあたりをトム・ハンクスがさすがの演技力でコミカルに表現していて、辛い描写が続くのにすごくまっすぐ前向きに鑑賞できてしまう1本になってました。

監督が意図しているかどうかは私にはまったくわからないけど、2時間ちょっとの中で痛烈に感じたのが「使命感」の強さと儚さ。べつに仕事だけじゃなく、家族や友人や社会の中の"私"にもなにかしらきっとブレない使命があるはずだなと力がわいた。

久しぶりに心ゆさぶられたのは夫も同じようで、「このままじゃ帰られない!」という言い訳と一緒に近くのワインバーでピクルスと白ワインを飲んだ。「できるだけたくさんの人に見てほしいわあ」と2人で熱い眼差しで語り合ったけど、そもそも「何か人気だし行っとく?」と軽いノリでチケットを買ったのを思い出して、ちょっと恥ずかしくなった。

ともあれ、思いつきの映画鑑賞のおかげで、すごくよい土曜日の夜になった。タイ料理、映画、ワインバー。それぞれ3000円ちょっとずつの出費は、とっても素晴らしいお金の使いかたになった。

#家族 #夫 #夫婦 #映画
#ブリッジ・オブ・スパイ




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