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青森県沖の謎の島について

iOS標準の地図で青森県津軽平野を西へ向かい100km。

ここに一つの島がある。(北緯41度、東経139度)

全長500mもない小さな島。一見ここに島があると思い込む。

衛星地図でもその島はなぜか灰色に染まっているが映っている。

ピンを押しても日本と表示されるのみで、それ以外には全く何もない。

Googleや国土地理院図などといった、他の地図にいたっては情報どころか、表記すらないのである。

一体どういうことなのか。

今回はその島について調べてみることにしました。
(島の位置について分かりやすくするため印をつけています。)



実際、確かめてみるとその場所に一つの小島があるのを確認しました。

また上記にあるように衛星写真でも他と違って灰色であったが表示されているのを確認しました。(近隣に久六島、渡島大島、渡島小島があるが今回は無関係)

それ以外の地図についても上記と同じです。

一体この島は何者なのか。

調べてみると、2013年10月3日付けのハフポストの記事が出てきた。

それを参考にして事のあらましを綴りたいと思う。

始まり

その島の存在が最初に取り沙汰されたのが2008年、yahoo知恵袋の以下の質問である。

2008年の時点でその島はYahoo地図及び、Google Earthにも掲載されていたらしく、

質問内では岩礁ではないかと、推測する回答が出されそのまま回答期間は終了した。

その後もtwitterなどでもさまざまな人間がその島の存在について呟いている。

次に取り上げられたのは2013年、上記のハフポストの記事である。

その記事内では10月2日にその島がGoogle mapから消滅した出来事が取り上げられていた。

そして記事内では国土地理院に電話をしてその島の存在の真偽を確かめていた。

答えは「そのような島はない」との返答がかえってきただけであった。と報告されていた。

またその島が存在する場所は水深3800mの位置にあり、

なぜその島が各種地図に掲載されていた原因は不明という事で幕を閉じている。

同年11月28日、再びgoogle mapにその島が再び掲載されたのが判明され、今度は今までの九角形から扇型のような形に変化しているのが確認された。

その時点でも原因はバグなのか不明と前回と同じような結論になっていた。

再びその島の存在は有耶無耶にされてしまうのであった。

発覚

それから5年後、事態は急変することになった。

2018年、その島の存在について財軽新聞が取り上げたのだ。

そこで遂にその島の正体について明かされることになる。


結論から言うと単なる印刷ミスであった。

二宮書店が出版する地図帳の2009年版から2017年版までその島は掲載されていて、

2018年、探検部所属の大学生による指摘でようやくその島は存在しない、人為的ミスであることが判明したのだ。

8年間ずっと放置されていたことになる。

データの参照元なのかは不明であはあるが、

そのミスで多くの地図にその存在しない島が掲載されていたことになったのだ。

そうしてこの島の正体と原因が判明し、騒動は幕を閉じるのであった。

ただ、どういうわけかiOSの地図は未だにこの島を掲載している。

理由はおそらくシステムの更新に対する手間が釣りあわないことだと思われる。

(類例としてgoogle mapの西之島の衛星画像は数年前のもののままである)

終わり

なにはともあれ、騒動については現代になっても幻島が存在したという件に対して、浪漫があるという声が多く挙がった。

かつて日本政府は中ノ鳥島の存在を信じていたことがあったが、実は金儲けのために捏ち上げられた島だったというのが発覚した。
もしかしたら今も地図を見渡せばどこかに存在しないものがあったりするかもしれない。

今回はこれで終わりである。

出典






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