八鹿浅黄(ようかあさぎ)大豆研究会で知ったこと考えること
一昨年は立春が初雪だったのに、今年ときたらもう初雪から2か月と数日、やっと路面に雪がなくなったところでまたドカ雪。
この違いには驚きます。
立春の日、地場の大豆「八鹿浅黄」の保存と普及の会からの情報がいろいろ入って雪の日も退屈しませんでした。
味噌
もう味噌作りは始まっています。暑い夏を越して秋には完成。私も今年から作ってみようと思っています。
近所で味噌の伝統をついでおられた方が亡くなって米麹をつくる機械を譲り受けて生産力が向上したのでもっともっと栽培を広げ、
生産者も増やしたいとのこと。
私は水田活用の助成金をいただけるのと八鹿浅黄は全部買い取っていただけるとのことで栽培面積は目いっぱい増やしたいと思います。
耕作放棄地などお持ちの方は是非ご検討ください。
脱穀機と選別機がありますので刈り取ったままの納品も可能です。
味噌の材料のもう一方である米麹を作る機械はその製造会社が全国の90%シェアで、6000台ほど全国で使われていたのが現在3000台は後継者不足などで使われていないそうです、
その1台が使われるということを喜ばれてメンテナンスと指導の手数料年額を驚くほど安くしてくださったとのことです。
豆腐
八鹿浅黄で作られた豆腐とおからを初めていただきました。八鹿浅黄の甘みが活きてとてもおいしいです。湯葉は昨年農家レストラン村ん中でいただきました。
今月八鹿小学校の3年生に豆腐作り体験の授業をするとのこと。張り切っておられます。
ここ数十年の間に町の豆腐屋さんの90%が廃業されたそうで、スーパーで買う豆腐しか食べたことのない人が多くなっているそうです。
試食の八鹿浅黄のとうふは本当に豆腐の味です。
おからに刻んだ野菜とマヨネーズとだしを加えて混ぜただけのおからサラダ美味しくて簡単で感激しました。
クセのないおからでお菓子などにも使えそうです。
2021年秋に豆腐の品評会があってその4部門のうちの1つで西日本の金賞を受賞したのが八鹿浅黄を使った「幻のおぼろとうふ」とのことです。今井とうふ(大阪府和泉市)様おめでとうございます。
農薬
その今井とうふ店様の八鹿浅黄大豆の入手先をたどると、農薬は使ってないとは言えない生産者が浮かび上がりました。
全農の指示で、種の消毒をしてから蒔くことを承諾したとのことです。
農薬も化学肥料も使わない自然な在来種栽培で一致しているこの研究会の味噌で、「栽培期間中農薬不使用」と表記しなければいけなくなるかもしれないとのこと。
さて、種を消毒しないと消費者に安全を届けられないのでしょうか。
JA全農は薬を売りたいだけじゃないの?とか、
JAに頼らない生産と販売に向かうでしょう?とか
困った問題かもしれませんね。
農業
国の農政は農薬使用を減らす方向とのことですが、実際に食糧生産を担っているのは大規模生産者なので、現在農薬を使わない農産物は数%しかないらしいし、大量生産できるのは農薬があるからというのが定説のようです。
驚いたことに家庭菜園でも除草剤など農薬使用が普通らしいし、雑草は生えないようにするか取って捨てるらしい。虫は殺さなければならず、消毒しなければ病気に犯されるという。
同年配の農家の方に、刈った草を捨てるのが大変でしょうと言われて、浦島太郎なのだ私は、と気づきました。65年ぶりのUターンですから。
草は畔(あぜ)や作物の根元に置くと草避け兼肥料になり、「草マルチ」とこの頃言います。
虫は植物のお友達ですからむやみに殺してはいけません。よく観察して必要があり次第対処します。「一寸の虫にも五分の魂」といいます。
やたらと消毒すると耐性のある原因が残りますのでむしろ強く元気な作物に育てたいものです。
とすると、小規模ならではの研究になりますね。山間の小さな色んな環境の畑数枚で多品種栽培という私ならではの栽培と販売。
周りではやはりそれぞれ独自の方法で農業を営んでいらっしゃっいます。
大きな金額の動く取引だけを見ていたのでは、農薬を無くすのはいつになるかわかりません。
現実に農薬を使ってない農法を拡めるのが早道ではないでしょうか。
フェイスブックの自然農や開墾のグループ投稿など見て勉強しています。
中で気になるのが農業したいのに土地を買うための農家資格がないというものです。転職の自由が阻害されています。身分制度の継続は憲法違反ではありませんか。
焚火でも助成金でも、大規模有利で良いのでしょうか。積小為大、新規就農者に親切にして早く後継者を育てる時期ではないかと思います。その伸びる力で土地の集約も進むのが自然な気がします。
ともあれ今私に出来ることをしていたら良いのですね。
今年も開墾頑張ります。