メイケイエールのツンデレはすごいらしい
少し前のことになるが、SNSでメイケイエールの動画が上がってるのを見た。
上げたのは、このところメイケイエールに乗っている騎手のかたで(たぶん)先日のレース後に、様子を見に行った際のことと思しい。
馬房でえさを食べているメイケイエールに、何度か呼びかけ、近づいてきたメイケイエールを撫でているという動画である。
SNSでもかなり評判良かったみたいである。私も見て、騎手とメイケイエールの関係にほっこりした。
しかし、なんというのか、メイケイエールは、女の子としての駆け引きを知っているのではないか、と思う。
一回呼ばれただけでは行かない(食事中だからだと思うが)
でも無視はしない(たぶん、聞き覚えのある声だと気づいたのか)
撫でてもらうと、ひょい、とかわす。
でも、その場でじっとしている。相手がまた撫でてくれるのを待っている。
撫でてもらうとまたかわす。
しかも、頭にさっき食べていた飼い葉をひっつけている(とっても愛らしい)
メイケイエール、わざとやってるだろう、と言ってしまうぐらいのあざとさである。
そうか。そりゃ、メイケイエールがどんなにかかろうが、それでやらかして怒られようが、陣営も頑張るよ。馬主もウマ娘化を希望するだろう。騎手も、別の馬に騎乗していたときに不利を受けたこともあったが、それでも、この馬をなんとかG1馬に、と力を尽くしちゃうだろう。かわいいもの。
ちっとも気にならなかったメイケイエールの流星が、ファンが「バラのつぼみ」と言っていたのを見て、私自身、もう、バラのつぼみにしか見えなくなっている。
たぶん、もう、みんな君の虜だ。メイケイエール。
でも、もう半月もしないうちに、また厳しい戦いが待っている。
今から掲示板には、いろんなコメントが出てきている。
昨年も走ったそのレース、当然勝つでしょ、という意見もけっこうある。
見るたびに、自分が走るわけでもないのに、緊張してくる。
馬具つけてから初の右回りがちょっと不安だの、G1だと馬券から飛んでいるだの、そんなネガティブな言葉が、逆にほっとするぐらいのプレッシャーである。いや、自分が走るわけではないのだが。
勝たなくていい。明日につながる走りであれば、などと書いていたのはいつのことだったのか。今は、なんとか、G1,とってほしいと思っている。
もちろん、事故なく、だれも傷つけず傷つかず、戻ってきてほしい気持ちもある。
こうなりゃ、どんな結果でも受けとめよう。
持てる力をフルに発揮して、騎手を信じて、駆け抜けてほしい。
と、なんの関係もないのに、我が子を応援するがごとく入れ込んでて、それが自分でもおかしい。でも、こういうのが幸せだったりもする。
メイケイエール、ありがとう。おかげで、なんとか生きております。