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むすめに”イチゴを味わってもらいたい”と願って

娘は三歳の時に受けた心臓の根治手術で声帯の神経を傷つけてしまいました。

反回神経麻痺といい、自力で呼吸ができなくなったのです。

親としては、苦渋の選択をしました。

気管切開(喉に穴をあけてそこから呼吸をする)を選びました。

その結果、息ができるようになりました。

しかし、声が出せなくなったし口から飲食ができなくなったのです。

以来、お腹に穴を開けてチューブで専用の栄養剤を入れています。

それから高2になった今まで、この栄養剤だけで娘は大きくなりました。

まったく娘は食べ物に興味を持ちません。

匂いを嗅がせようと思って食べ物を顔に近づけても手を横に振って拒否します。

せめて季節を感じさせてやりたいなと思って季節の果物などをミキサーで液体にしてお腹に注入してやっています。

いつか、麻痺が回復してくれて一緒にご飯がたべれることを心より願っています。

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