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化粧品工場の面白エピソード(実話)をお持ちしました。


自己紹介から

化粧品工場の仕事に興味がある方々へ向けたブログをやっていますコテツと申します。

初めての投稿として、ちょっと面白い化粧品工場で実際にあったエピソードをお話ししたいと思います。

あまりに摩訶不思議な内容でありますので、化粧品工場で勤務していても、このエピソードに出会う方はほとんどいないと思ってください。

日常的にこのようなことが起きるほど、化粧品工場の業務は波乱に満ちてはいません。

一応、先にご報告させていただきます。

実在した摩訶不思議な化粧水

当時の私は化粧品工場で、化粧品の中身を作る仕事をしていました。

新商品の化粧水の仕事があったので、特別な思いもなく、普通に研究者と共に、その化粧水を作りました。

新商品を作るときは開発者である研究員が初回立ち会うルールであり、互いに協力し合い、新商品は問題なく出来上がりました。

そして、仕事を終えてから研究員が言ったのです。

「この商品、なんか凄いらしい!?」

何が凄いかは研究員も知らないらしく、2人で高額な商品かな、などと想像していました。

そしてライン作業を経て、パッケージングを終え製品として完成してから、あの研究員が発言した「この商品、なんか凄いらしい!?」の理由を知ることになります。

配送ダンボールの厚みにクレーム

私が勤める化粧品工場はコーセーや資生堂とは違い、自社の製品(ブランド)を作りません。化粧品を販売するメーカーから依頼を受けて仕事をします。

自社の製品は持たずに、他社から依頼された製品を専門に作る工場です。

ちなみに、化粧品工場の全体から考えても、ほとんどが、この他社の依頼を受けるタイプの工場と言っていいほどに多く存在しています。

話は戻りますが、この化粧水を依頼したメーカーより連絡がありました。

化粧品は、化粧品の中身を容器に詰めて、そして、化粧箱である装飾された箱でパッケージングされることがほとんどです。

そして、その化粧箱を傷つけたりしないように、配送用に段ボールに入れます。そのダンボールは製品を守るためにあるわけですから、ある程度の厚みのあるダンボールの方が衝撃に強く良いわけです。

しかし、その化粧水を依頼したメーカーは「配送用のダンボールを薄いものにしろ」という依頼でした。

もっと厚くしろという依頼は受けたことがありますが、薄くしろとは不思議な依頼です。

ハンドパワーです!

そのダンボールを薄くする理由があまりにも凄くて、工場はちょっとした騒ぎになりました。

その化粧水は製品として完成したつもりでしたが、実は未完成であったのです。

その製品を工場から発送し指定した倉庫に納品後に、ある人物がやってきて、その化粧水にパワーを入れるというのです。

発送した製品のダンボールの上に手をかざし、化粧水にパワーを注入して完成するものでした。

パワーを化粧水に注入しやすいように配送用のダンボールを薄くしろと指示があったのです。

パワー注入は製品が完成した後でなければいけないのでしょうか。私なら、「だったら製品を作る過程で工場に来てパワーを注入してほしい」と言いたいところです。

本当の話なので、あまり詳しくは語れないのですが、そのパワーを注入している人物は、ある自然界で生息する動物からパワーを受け取って送り込んでいるそうです。

なんてファンタジー要素の強い仕事が舞い込んできたのだろうと、当時の私は思いました。

もしも、この話に聞き覚えがある人がいても、連絡はしないでください。

私たちの仕事は本来、依頼先を明かしてしまうのは業界ではタブーなことも多いです。

この仕事は後にも先にも、この一度きりでしたが、もしかした他の化粧品工場でも製造しているかもしれません。

ですから、身に覚えのある同業者の方は、察してくださいね。

私のブログ紹介

御挨拶として、化粧品工場でのエピソードをお話ししました。

倉庫でパワー注入したのには立ち会ってはいません。

弊社の営業マンが立ち会いましたが、どんな顔していたのかなと考えてしまいます。

さて、冒頭でもお話ししましたが、化粧品工場の仕事に興味がある方に向けてブログを書いています。

ぜひ遊びに来てください。

ただし、まじめな内容で、今回のように「パワー」とか「自然界に生息する動物」とかは出てきません。

そのような内容は、おそらくこれ以降もこちらで紹介すると思います。

最後までお付き合いいただきありがとうございます。

またお会いいたしましょう。


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