都心のホテルに泊まる
数年前まで、ホテルに対し特にこだわりはありませんでした。出張が多いのでビジネスホテルにはよく宿泊します。その際に選ぶ条件といえば、大浴場が付いてるとか、チェーン系でポイントがたまるとか、そんな観点です。部屋がキレイとか、広いとかほとんど気にしませんでした。
海外出張へ行くと治安上の理由などで、ヒルトンなどいわゆる高級といわれるクラスのホテルにも泊まります。一泊200〜300ドルするからまぁまぁいい値段しますよね(もちろん出張だから経費ですけど)。
そんな高級ホテルは部屋は広いし清潔なので居心地はもちろん悪くないです。ないですけど、それはそれ以上でも以下でもなく、特にこれといって思うこともなかったのです。費用対効果で考えると、一万円くらいのホテルで十分じゃね?と思ってましたし、もし自費で泊まるならそのクラスで良かったのです。
そんな考えが変わってきたのはコロナがきっかけでした。夫婦で旅行が好きなのですが、緊急事態宣言が出たとき、遠出するのが憚られる空気がありました。そのときに県民割とやらで横浜のインターコンチネンタルホテルに安く宿泊できるプランが出ました。横浜はウチから電車で30分程度の距離のため、ホテルに泊まろうという機会はほとんどありませんでした。一度山下公園のニューグランドホテルには泊まったかな。でもせっかくだから、みなとみらいにある海沿いのホテルに泊まってみようじゃないかと、そのプランに乗っかってみたのです。
そしたら結論からいうと、とても居心地が良くて気に入ったのです。景色めちゃよいし食事も美味しかった。まあ一人だけ出張で泊まるのと、二人プライベートで泊まるのでは条件が違いますけどね。それで気に入って東京にある椿山荘、もう一度横浜のロイヤルパークホテル(ランドマーク)にも泊まってみました。安いプランじゃなくても、横浜や東京なら交通費がほとんどかからないので、その浮いた分ホテル代が出せるという考え方です。
そうやっていくつか都心の高級ホテルに泊まってみると、気が付いたことがありました。高いには高い理由があるのだと。
それは月並みなことになりますけど、気が良いのです。ビジネスホテルのようにあくせくしてない、ゆったりした空気感です。小さなお子さん連れの客がいても、ほぼ間違いなく子どもは騒ぎません笑。部屋が広くて清潔、というだけの理由ではないと気付いたのです。
こりゃあイイなぁと気付くと、いろんなホテルに泊まってみたくなるのが人の性というもの。とはいえ予算というものはあるので、片っ端から高級ホテルに泊まれるとはいきません。結婚記念日とか、誕生日とかにかこつけて泊まるのいいんじゃないかな、という感じでおります。まだまだ東京横浜にはセンスの良さそうなホテルがたくさんあるので、海外旅行へ行けなくても近場で楽しみができました。
つづく