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サイゼで泥酔するまで飲む。

病院の帰り、素直に帰りたくないなと思った、サイゼリヤに駆け込み、250mlのデカンタを二杯頼むと「小のデカンタでよろしかったですか?」と500mlのデカンタを勧められるので、それを頼む。
プラスエビのサラダとラム肉の串焼き、
減っていくデカンタ、最近は胃が弱くなって酒を飲むとすぐ吐きそうになる。人はなぜ酒を飲むのだろうか。

人はなぜ酒を飲むのだろうか、
酒に強い私は、飲んでもあまり酩酊感を得られない、「ならなぜ酒を飲むの?」と聞かれ、返せなかった。

夜は人を狂わせる、
陽の光は消え失せ、人口の蛍光灯(今の場合LEDだろうが、そんなことはどうでもいいんだ)が照らす静かな静かな夜、気が狂って喚き出しそうになるのを抑えて、わたしはアルコールを飲み干す
夜は自然を感じられない、鬱蒼とした木々や途方もなく続く広い海や大きな雲なんかが闇になってよく見えなくなる、
自然が好きだ、雷を見に家を飛び出した事なんかある。人工的に作られたつめたいなにかより、生きる為に蔓を広げている木々の方が美しいと思う。

人はなぜ酒を飲むのだろうか、
アルコールが自我を曖昧にして不安を消し去ってくれる、酒がないと気分が落ち着かない、もう酔いが覚めてきた、私を正気にさせないでくれ、
私を正気にさせないでくれ…

酔が冷めてきた、帰ろう。
帰って眠るんだ、ずっとずっとずっと…

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