元写真家が絵本作家になるまで
ご挨拶
初めまして。kotchman(コッチマン)と申します。
趣味は写真、絵を描くこと、
それからハンドドリップコーヒーを入れることです。
酸味が少なく、苦味とコクが強めな豆を好んで使って楽しんでいます。
本投稿が初投稿ですので、自己紹介も兼ねての投稿になります。
どうぞよろしくお願いします。
さて、私は一応芸術系大学をギリギリで卒業したのですが、
在学時はキャンパスを飛び出して
写真を通した活動をひたすらに続けていた時期がありました。
主にファッションや舞台関係の写真を担当したり、自身のアート作品を制作し展示会で発表したりと幅広く活動してきました。
しかし現在私は写真がメインではなく、普通の会社員として働きながら
light leak worksというクリエイティブチームに所属し、
2023年10月11日に「The wind-up Neego(ねじまきのニーゴ)」という絵本を出版しております。
私自身も学生時分には写真家として活動していくと考えていたのですが、
なぜ現在は絵の道を歩んでいるのかを簡単にお話ししたいと思います。
なぜ写真を辞めたのか
今から6,7年前ほどでしょうか、学生時代はとにかく学外での活動に力を入れていて、2〜3年ほど様々なお手伝いをさせて頂いていました。
アイドルさんのプロフィール写真
ファッションブランドのコマーシャルフォト
舞台のパンフレット用写真
舞台写真
シンガーソングライターさんのアーティスト写真
などなど……
このような商業的側面を持つ仕事を当時のご縁から様々な分野で担当させて頂いておりました。
ここまで実績だけ並べてみると、
なんだかいい感じじゃん! と思うわけなんですが
こういった活動を続けていくうちに、
私自身に致命的な欠陥があることに気がつきました。
それは、「対人恐怖症」だということ。
……元も子もありませんね。
そのことに気がつくまでは、
実力不足やスキルが足りていないから人間が怖くて苦手だと感じるのだ
と思い、ひたすらカメラと向き合い続けていました。
しかし残念ながらその恐怖心は無くなることはありませんでした。
余談ですが思い返してみると、
子どもの時から人と目を合わせられなかったり、
会話の内容や感情に関係なく誰かと話している最中に涙が出てしまっていたりとどうやら苦手の片鱗が見え隠れしていたようです。
──話を戻します。
「魅力的な人をより魅力的に別の誰かに伝える」
というのが私の"仕事としての写真"だったはずなのですが、
魅力的に写すべき人間に対して
自分が何かしらの恐怖を抱いていたことに気付いてしまうと
写真を仕事として選ぶことができなくなりました。
カメラは全てを写してくれます。
像として焼き付いている画はもちろん、
その時シャッターを押した人の状態や感情も、
画としては写っていなくても確かにその写真の中に在るのです。
そこが私が写真を好きな理由の一つなのですが、
この時ばかりは恐怖している自分が常に写真から読み取れてしまい、
シャッターを押せなくなってしまいました。
その結果、
人とうまくコミュニケーションが取れなくなり
私自身からこれまでご縁のあった方々を拒むような形で活動を休止してしまったのです。
当然ご縁のあった人達とは疎遠になり、次第に独りになっていきました。
絵本を描くことになったきっかけ
今年の1月だったかと思います。
この頃には、仔細は省きますが社会人での経験や生活での価値観の変化を通じて、失ってしまったご縁や疎遠になった友人のことを思いだしては日々後悔していたことをよく覚えています。
縁を大事にしなさい、とよく母親にも言われていました。
言葉では分かっていても本当の意味で理解できていなかったと、今では思います。
ただ私はあまり賢くない上に頑固者だったので、こうして失うまで理解できなかった訳です。
そんな中、もう何年も連絡をとっていなかった学生時代の仲間とご飯を食べる機会があり「東京で展示をするのでマスコットキャラクターが欲しい」という話をされました。
絵を描くことが好きでちょうど昨年から体系的に学び始めていた私はすぐにそのグループをイメージしたデザインを起こすことにしました。
そうして完成したイメージ絵を送りました。
正直どんな反応が来るかとても不安だったのですが、私の想像を超えるくらい仲間たちは喜んでくれました。
自信を喪失していて失ってしまった縁を取り戻したい、と思っていた私にとって
自分が作るもので喜んでくれる人がいる、ということが心から嬉しく感じました。
それと同時にこの繋がりは何としてでも繋ぎ止めておこうと心に決めました。
仲間たちが数年前と変わらない姿で
アートと向き合ったり作品を制作している姿を見て、
すっかり冴えない会社員になってしまっていた私は以前のように何かを作りたいと思うようになりました。
私が失うことで初めて理解したご縁や友人、愛が何よりも大切だということを少しでも作品を通して誰かに伝えたかったのです。
(絵本を作る、という具体的な計画については
その後light leak worksを結成することになるプロデューサーnil氏と
打ち合わせて決まりました。話すと長くなるので割愛します)
このnoteで発信していくこと / 目標
ここまで長々と個人的な話を書いてきたのでここは簡潔に。
このnoteでは下記のようなコンテンツを発信していけたらと考えています。
先日出版した絵本をはじめとした今後発表していくオリジナル作品の制作秘話
印刷物作成時のコツ
絵や作品制作のtips
各種販売イベント参加記録
作業環境や使用ツール
お取り扱いいただいている書店様の紹介
などなど……
技術的な話からお役立ち情報まで雑多に発信していけたらと思っています。
そして目標は、自分のクリエイティブな活動を応援してくれる人を増やすことと、そこで新たに繋がった方とのご縁を大切にすること、です。
※ただnote自体が初心者ですので温かい目で見ていただけますと幸いです。
最後に
長文だったかとは思いますが、
ここまで読んでいただき本当にありがとうございました。
Instagramや最近X(旧Twitter)もちゃんと動かすようにし始めましたので、
よければフォローやチェックして頂けると嬉しいです。
(文末に各種リンク失礼します)
次回は作業環境の話をしようかなと思います。
ではまた次回もよろしくお願いします。
https://www.instagram.com/kotchman_/
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