シビックテックにこんにちは
みなさん、こんにちは!Code for Japan インターンの八谷です。学生メンバーで運営・企画を行っているCivictech Challenge Cup2020のエントリーが締め切りを迎え、参加者たちも残り1ヶ月を切った作品提出期限に向けて本格的に開発期間に入りました。そこで今回は、コンテストの現況報告も兼ねて僕がこのコンテストの運営に参加した背景をお話しようと思います!
シビックテックにこんにちは
僕がシビックテックに関わることになったきっかけは東京都のコロナウイルス対策サイトでした。本格的に自粛モードに入り始めた3月下旬、暇すぎてそれまで何となく続けていたプログラミングに本腰を入れて、ひとまずGitHubの使い方から勉強を始めた頃のこと。大体使い方がわかってきたぞというタイミングで、Explore欄に見慣れたイチョウのロゴが。
初めてこのリポジトリを見た時、僕は正直言って何をやっているのかよく分かりませんでした。Webサイトを作っているのは分かるけどHTMLファイルどこにもないし。。。とりあえず思いついたUXのIssueを投げてはみたけどPull Requestを出そうにもどのディレクトリのどのファイルを変更すれば良いか分からないし。。。
今考えればやっとHTMLとCSSでWebサイトを作れるようになった人がNuxtの、それもかなり巨大化したプロジェクトを理解できるはずもないのですが、折角GitHubを使えるようになった僕は、「どうにかこのサイトに貢献できないかな」と思いながらリポジトリの各ディレクトリをポチポチ押して回っていました。
するとしばらくして、CONTRIBUTING.mdにCode for JapanのSlackチャンネルへの誘導があるのを見つけたのです。そして「とりあえずSlackに参加すれば何かあるはず」という安易な思考でワークスペースに参加した僕は更に良い知らせを目にします。
Code for Japanのイベント運営などに携わってくれる学生インターンとプロボノを絶賛募集中です!
先述の通り、僕は血迷ってビジネス書を読み始めるくらい本当に暇を持て余していました。もちろんアルバイトをしようとは考えていたのですが、趣味のサイクリングに関連して応募したスポーツバイク販売店のバイトは書類選考で落ち(未だに原因不明)、プログラミングに関してもHTMLとCSSしか書けない初心者だったのでプログラマーとして働くことは現実的ではありませんでした。
ちょうど関わりたいと思っていたコミュニティで、
開発では貢献できないけど運営なら貢献できるかも
と考えた僕は、Code for JapanのSlackに参加した次の日にこのインターンに応募しました。そしてそのまま採用され、Code for Japanで働くことになったのです。
はじめてのイベント登壇
イベント運営インターンとして働きはじめて1ヶ月、賢い大人たちのサポートと暖かい参加者のおかげで、何となくイベント進行の仕方を心得てきた5月末に、Peatixの24時間イベント「Hello, New Normal」への登壇が決まりました。
短めのプレゼンとパネルトーク形式での登壇で、一緒に登壇するのは同世代の学生である吉沢さんと渡邊さん。2人とも東京都コロナウイルス対策サイトや地方の対策サイトに関わっているエンジニアで、僕は少し緊張していました。
というのもそれまで僕が司会・進行してきたイベントは参加者がほとんど30代以降の大人たちで、
自分は最年少なんだからミスしても大丈夫だ
という開き直りで司会を進めてきたのです。歳が離れているから多少のミスは許してくれるはずだという、強気なマインドセットでイベントに臨んでいたのである程度リラックスできたのですが、今回は違います。
同世代にも関わらずコロナ対策サイトというセンシティブかつ大規模なプロジェクトの中心にいる、強いエンジニアが2人。下手すると僕のプレゼン中に「お前は何を言っているんだ」とか「そのスライドの根拠はあるのか」とか言ってくる可能性は十分にあるわけです。何ならパネルトークで僕をガン無視して議論を始める可能性だってあるわけです。
そんな訳で少し緊張した状態で臨んだ初登壇でしたが、結果は大成功。プレゼン中に論破されることもなく、パネルトークも2人の良い話を聞けたので個人的にも勉強になり、イベントとしても参加者のチャットのコメントで盛り上がったりと、とても楽しいイベントになりました。
吉沢さんのCivictech Challenge Cupの記事はこちら↓
渡邊さんのCivictech Challenge Cupの記事はこちら↓
学生主体のコンテスト?
Peatixのイベント後、吉沢さんと渡邊さんにはVueの環境構築を手伝ってもらうなど色々お世話になっていたのですが、ある日、吉沢さんがある学生主体のコンテストを企画していることを知りました。その時は名前は決まっていませんでしたが、このコンテストこそが、Civictech Challenge Cupなのです。
吉沢さんがこのコンテストを起案した理由としては
・コロナのせいでインターンが軒並み中止になり、就職にも影響が出そうで将来が不安
・インターンがなくなったからといって外で遊べる訳でもなく、今年一年が無駄になってしまう
の2点が主でした。
僕はまだ高校2年生なので就職に関する直接の不安はありませんでしたが、2年前から準備をしていて今年8月に出発予定だった長期留学がこの時すでに雲行きが怪しく、思い描いていた自分の理想像が崩れかけている状況だったので、将来が不安という面では僕も同じ感情を抱いていました。そして僕の場合は部活動も完全に停止し、友達とも遊びに行けないので、このままでは2020年を振り返るものが何もなくなってしまうことは明白でした。そういう意味で「今年一年が無駄になってしまう」という不安は僕も抱えていたので、この点においても僕はすごく吉沢さんに共感できました。
それに加えて学生である僕たちが運営をするという経験にもすごく魅力を感じたこともあって、僕はすぐにこのコンテストに運営として関わることを決めました。
この決断のおかげで今年の夏休みは遊ぶ暇がほとんどなかったのですが、それもまた今年の思い出になると思えば、良い判断だったなと改めて思います。
Civictech Challenge Cupの現況報告
ここまで僕がCivictech Challenge Cupに関わることになった背景を紹介してきたのですが、最後にCivictech Challenge Cupの現在の状況をレポートさせていただきます。
エントリー数が100人を超えました!
7月15日にエントリー募集を開始し、8月31日にエントリーを締め切ったのですが、その間になんと105人の学生の方にエントリーしていただくことができました!ここから1ヶ月は作品提出に向けての開発期間に入るので、運営として、参加してくださった学生の方々を精一杯サポートしたいと考えています。
イベント・勉強会を開催しました!
8月中はさくらインターネットの代表取締役である田中邦裕さんをゲストにお呼びしたLT会や、株式会社クリーチャーズの方々をお呼びした課題起案勉強会など、複数回にわたってCivictech Challenge Cupの告知に伴うイベントや勉強会を行ってきました。一般参加が可能だったイベントに関してはCode for JapanのYouTubeチャンネルで公開されていますので、ぜひご覧ください!
8月13日:COVID-19に挑んだ学生エンジニア大集合!〜さくらインターネット田中社長と考えるこれからのシビックテック〜
Civictech Challenge Cupの協賛企業である、さくらインターネット株式会社の代表取締役 田中邦裕さんをゲストにお呼びして、田中社長の学生時代に関するプレゼンやコロナ対策サイト/アプリの開発に貢献した学生エンジニアのLT、学生エンジニアと田中社長のパネルトークなどを行いました。
8月15日:Civictech Challenge Cup参加者向け勉強会「課題抽出・企画」
Civictech Challenge Cupの特別協賛企業である、株式会社クリーチャーズの方々をゲストにお呼びして、「価値仮説シート」というツールを使ったワークショップなどを通した課題の抽出、企画、ターゲティングの方法を学びました。
9月5日:Civictech Challenge Cup参加者向け勉強会「UX・アクセシビリティ」
バンクーバーでWebデザイナーとして働いていらっしゃる水野真子さんと、Civictech Challenge Cupの協賛をしてくださっているUDトークの開発者 青木秀仁さんをゲストにお呼びし、UIより理論的に学びやすいUXと、アプリ開発・Web開発に欠かせないアクセシビリティについて学びました。
開発期間のサポート
Civictech Challenge Cupでは9社の協賛企業の方々にご協力いただいており、9月の開発期間中はメンターの派遣や勉強会のご協力をいただきます。メンターの方にはCivictech Challenge CupのSlackワークスペースに参加し、参加者からの開発関係の質問への回答やアドバイスをお願いしています。
また、10月25日の最終審査会に向けてのファイナリスト選出や各賞受賞者の審査に関しても、協賛企業の方々にご協力いただく予定です。
個人協賛を募集しています!
現在、Civictech Challenge Cup U-22では、個人協賛を募集しております。皆様からの協賛金は全額、コンテスト運営のために大切に使わせていただきます。
詳しい内容については、下記お申込みフォームよりご確認ください。