妻に言われた一言から、時間との向き合い方を考え直した話。
「それって今やるべきことなんだっけ?」と常に自分に問いたい。
家族で外出中に、仕事で一つのメッセージが届いた。
いくつか質問事項があり、しっかり考えて返す必要のあるものだった。
その場ですぐに折返しさせていただく旨の返信を入れればよかったものを、
どう返そうかと考え込んでしまった。
ここから負のループに入った。
早く返信をしようと、外出中の集中できない環境下で
隙間時間を使って何とか返そうとしていたものの、
外出中だから思考も途切れ途切れになってしまい、
全然返信できなかった。
中途半端にずーっと考えていたせいで、
家族で外出していたのにもかかわらず、
どこか思い詰めた顔をしていたみたいで、
妻に釘を刺されてしまった。
「せっかく家族でお出かけなのに恐い顔してたよ。移動中はずっと携帯いじってるし、あさちゃんも話しかけたりしてるんだからさ。」
仰る通りだった。
心ここにあらずで過ごされる家族の身に立つと、
「家族でのせっかくの外出なのに…」となって当然だった。
娘が声をかけてくれて、返事をしていても、
本当に聞いてるの?という態度だった。
めちゃくちゃに反省した。
連絡をくださったお相手のことを考えたら、
確かに早く返信をするのが吉だろうけど、
その返信は質問内容に完璧に答えたものでなければならない、
ということではない。
外出中でしっかりお返事ができないのであれば、
それを伝えた上で、しっかりと時間を作って返事をすれば良い。
一刻も早く質問内容に返信をしないと、という意識が先行してしまい、
本来、大切にすべきことをないがしろにしてしまった。
仕事も大事だけど、家族も大事。
どっちがということではなく、どっちも大事。
であれば、家族と過ごす時間は家族と過ごす、
仕事のときは仕事、としっかり切り替えるべき。
つい、目の前で起きたことに対して、
すぐに反応してどうにかしようとして、
すべてを上手く進めようとしてしまった。
そもそもそんなことができるほどの能力を
持ち合わせていないにもかかわらず。
本来、自分が大切にしたいことや目的を、
常に念頭に置いておかないと、と考え直した。
目の前のことにすぐに反応して対処することも大事。
でもそれは本来の目的だったり、
大切にしてることから考えると、
その行動が本当に今必要なことなのか、
最優先されるべきことなのか、
というとそうではないことも多い。
何にでもすぐに反応してどうにかしようとするのはやめよう。
一旦、落ち着いて、受け止める。
考える。
今やるべきことなのか?
自分が今大切にすべきことは何なのか?
そこから考えるとその行動は最適なのか?
もしそうやって考えて、それでも目の前のことが優先されるべきことなら、
その旨を例えば家族に伝えるなりして、
時間をとらせてもらうなどすればいい。
確かに仕事は収入に直結して、
収入は家族の生活に直結するから、
一見、家族のために仕事しているんだ、
という大義名分も通るような気もする。
でも、それはただの自分勝手な言い訳。
家族からしたら、
「いや、そんなことより今の時間を大切にしてよ」
である。
仕事が大事なのはわかってる。
でも、今という時間は二度とないもので、
子どもはあっという間に成長する。
いずれは自立して、気の合う友達と過ごしたり、
自分がやりたいことに熱中したりして、
一緒に過ごす時間も減ってくる。
時間の使い方、その時間との向き合い方を改めて考えさせられた。
何でもすぐに反応してどうにかしようとするのはやめよう。
自分が今大切にすべきことは何なのか、を忘れずに過ごしていきたい。
今日は娘の1年間の保育園での頑張りをねぎらって、
明日からの新学期のお祝いで外食する。
大いにねぎらって、よく頑張ったと褒めて、
明日からも楽しんでいこうねと声をかけようと思う。