フィルムケースと小3の僕
いいな~夏休み。
友達と川遊びしたり公民館でゲームしたりしてぇ~~
夏休みといえば自由研究ですよね。
めっちゃ手先が器用な友達とでかい船作ったりしたなーなんて思いつつ、1番記憶に残ってる僕の自由研究は、『酸性かアルカリ性か』です。
進研ゼミかなんかで、酸性かアルカリ性かを調べられる研究キットみたいなのをもらったんですよ。
身の回りの色んなものを調べれるってんでそりゃ嬉しくてね。
液体も気体も調べられるぜって物だったんですけど。
ちょうどその頃『酸性雨』って単語を知ったばかりだったんで、夏休みだって言うのに来る日も雨を待ちわびてたもんです。
他にも池の水とかそういうものも調べてったんですけど、幼いながらにやっぱなんか笑いが欲しかったんでしょうね。
オチが欲しかったんでしょう。
オナラって何性なんだ?
という疑問に小3の僕は行き着きます。
しかもオナラって言ったら親父のオナラですよ。
全世界どの家でも親父のオナラ=めっちゃ臭いの等式成り立ちますよね。
問題はどうやってそのオナラを採取するかなんですけど、そんな時に浮かんだのがフィルムケースです。
僕は親父に 自由研究に使うから、オナラが出そうになったらこれにためてくれ とフィルムケースを渡しました。
改めて考えると凄いパワーワードだな。
フィルムケースを渡して待つこと30分ほど。
●●!(自主規制)
という音のあと渡されるフィルムケース。
…ところで、あの頃って心霊写真系の番組多かったですよね。
ああいうのって、怖いのに観ちゃうんだよなあ。
よせば良いのに怖いもの見たさで…
という性格の僕は、好奇心が抑えられず、フィルムケースの蓋を開けて鼻を近づけました。
!!!!!
言葉にならない悲鳴
爆笑する親父
無情にも部屋に流れていくガス
僕は涙目でもう一度ためてくれと頼み、きちんと検査しました。
結果は中性だったと思います。
まあ、そもそもちゃんと検査できてないんでしょうけど。
夏休み明けの研究発表の場で、僕はクラスメイトの前で研究成果を発表しました。
結論 親父の屁は臭い
わざわざ調べなくてもわかる結論に帰結していきましたが、何かに興味を持って、調べてみるその過程こそが自由研究の醍醐味なんだと思いますよ。
まあ僕は笑いが欲しかっただけだけど。
結論 小学生はオナラで笑う