売れてない店だからできること
隠居系男子こと、鳥井さんのこの記事を読んだ。
ぼくは今、週に1日だけ間借りしてお店をしている。
週に1度しか空いてないというニッチな営業スタイルだから、当然お客さんは少ない。(つまり売上も…)
とはいえ、ぼくのやっていることを知ってもらえす数少ない機会だしのんびりと続けている。
基本的にぼくから話しかけることはないので、それぞれ自由に過ごしてもらっている。じぶんの時間を過ごす、これがうちの店の隠れたコンセプトだ。
少ない営業日だからこそ、来てくれるお客さんの顔と何を頼んだかについてはざっくり覚えている。特に複数回来てくれる人は。
先週はこれを頼んで、今週はこれを頼んでくれた。こういう味が好きなのかな。じゃあこういう味も合いそうだな、とか勝手に考えていたりもする。
それが特に役立ったわけではないけれど、当たり前のように相手のことを考えているこの状態がとても好きだ。
鳥井さんは、顔と名前を覚えているのは良いことだと書かれている。
ぼくの場合、顔だけなんだけど。それはそれで良いなと思う。
どちらかが一方的に知っている状態じゃない、相互に知っている関係。これだけでも価値は十分あるんじゃないだろうか。
鳥井さんの記事を読んで、将来お店を持つときには「得体の知れない安心感」が与えられるようなお店にしたいと思った。
顔は知っているけれど名前は知らない関係。だけど、ここに来ればなんだか安心する。というお店。人がいることで得られる安心感を提供したい。
いやあ、ほんとうにお金なくって困ってます。ははは。 いただいたサポートは、いつかお会いした時にコーヒーで返しますね。ありがとうございます。