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妖精

その商店街に
小体なカウンターバーがあり
二階にはおじいさんの姿をした
妖精が住んでいる

夜中になると妖精は帰ってくるがその姿は客達には見えない

「妖精が通るよ」

希に酩酊に依って発動された無垢の心の者の発言で
妖精は可視化される
だが妖精が二階に上がれば
客達はその存在を忘れてしまい
呪いのカウントがプラスされたことは

誰も気がつかない

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