【釣り】初心者必見!これさえ見れば99%魚が釣れる方法公開中

~目次~

①フカセ釣りとは
②ウキフカセ釣りで狙える代表的な魚
③どんな所で釣るの?
④防波堤で狙うべきポイント
⑤東京から日帰りで行けるポイント4選
⑥必要な道具
(磯竿・リール・道糸とハリス・ウキ・その他小物)
⑦コマセの必要性と作り方
⑧仕掛けの組み方
⑨実際に魚を釣る手順と仕掛けの流し方
⑩その他の注意点

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①フカセ釣りとは

フカセ釣りとは、仕掛けにウキなどを使用せずに餌や針、糸の重さだけで仕掛けを海中に漂わせて(フカセて)魚を誘う釣り方。しかしそれでは魚のアタリが捉えにくかったり、竿の長さ分しか仕掛けを操れないため、リールやウキを使った「ウキフカセ釣り」が主流になった。

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②ウキフカセ釣りで狙える代表的な魚


-メジナ- 

スズキ目・イスズミ科に分類される魚の一種。東アジアの温暖な浅海に分布する海水魚である。体は黒に青が混ざったような色をしており釣りの対象魚として人気を誇る。あまり市場に出回ることはないため一般的には知られていないが、メジナの身は癖がなく淡泊な白身で、「刺身」「たたき」「カルパッチョ」「塩焼き」「煮付け」「唐揚げ」など様々な調理が出来る。とても美味しいので是非食べて頂きたい。

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(2017年2月江の浦漁港)

-クロダイ-

タイ科に分類される魚の一種。東アジアの沿岸域に分布する大型魚で、食用や釣りの対象として人気がある。主にカニや小魚、オキアミを餌とする為フカセ釣り以外にも疑似餌を使った「ルアー釣り」や「団子釣り」と呼ばれる釣り方で狙う場合もある。身はタイらしく歯ごたえがある白身で、特に旬を迎えた夏頃の個体はとても美味しい。だが餌を捕食する際、海底の泥なども一緒に吸い込むため磯臭くあまり美味しくない個体もいる。

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(2015年7月下多賀漁港)

これからのこの記事では「メジナ」の釣り方について詳しく解説していく。

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③どんな所で釣るの?

まず初心者の方にオススメしたいのは「防波堤」と呼ばれるポイント。↓↓

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(神奈川県小田原市江の浦漁港)

足場が安定しているので老若男女問わず釣りが楽しめる。またこういった防波堤には魚の隠れ家となる「テトラポッド」や「岩礁地帯」が広がっていることが多い。メジナやクロダイ問わず「メバル」や「ボラ」、時には「シマアジ」や「シイラ」などの青物と呼ばれる魚種まで釣れる場所がある。

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④防波堤で狙うべきポイント

・防波堤の真ん中(潮通しが良い)

・防波堤の先端(潮通しが良い)

・沈み根のある所(魚の隠れ家になる)

・船の通る場所(深くなっている)

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赤い✖印がポイント。

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上の画像を見れば分かると思うが、フカセ釣りはルアー釣りのように遠くに仕掛けを飛ばす釣り方ではない。潮の流れに乗せて「餌」を魚のいるポイントまで届ける釣り方だ。赤い✖印のところは見にくいが、深くなっていたり、岩礁地帯やテトラポッドが沈んでいる。こういったところにメジナやクロダイは生息している。

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⑤東京から日帰りで行ける釣りポイント4選

①神奈川県小田原市 江の浦漁港

②神奈川県小田原市 早川漁港

③静岡県湯河原町 福浦漁港

④静岡県熱海市 下多賀漁港


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⑥必要な道具について


釣れる魚や場所が分かったら次に道具を揃えていこう。

まず、全体の仕掛け図を見てほしい↓

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SHIMANO公式ホームページより引用)

以下の5つに分けて詳しく解説していく。

・竿(磯竿)
・リール
・道糸・ハリス
・ウキ
・その他小物


・竿(磯竿)

フカセ釣りではDAISOなんかで目にする竹竿とは違い、「ガイド」と呼ばれる部品がついた振出竿を使う。↓↓↓

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長さは5m~5.5mぐらいの物が主流。
また竿には「硬さ」という概念が存在する。(下の項に「道糸とハリス」という項目があるが、その話と繋がってくる。)

0.8号・・柔らかめ。繊細な穂先で魚のアタリがとらえやすい。

1号・・・防波堤で釣りをする際の標準号数。大抵の魚は釣り上げることが出来る。

1.2号・・1号とほぼ変わらないが、若干竿の硬さが硬くなる。

1.5号・・防波堤や地磯などのあらゆるシチュエーションに対応。20cmぐらいのメジナは簡単に釣れてしまう。

1.7号・・ここら辺から大分硬くなってくる。大物を狙うときに使う。

2号・・・沖磯で40~50cmぐらいのメジナを狙えるほど竿が硬い。

2.5号・・大型の青物などを釣り上げることが出来る。

・初心者が買うべき竿

まず初心者の方にオススメするのは「1.5号」の硬さと「5.0m~5.3m」の長さの磯竿だ。このタイプの磯竿なら基本どんな防波堤でも釣れるだろう。

下に実際の商品をまとめてみたので見て欲しい。
(価格比較済のため最安値でご提示)

・SHIMANOホリデー磯

・DAIWAリバティクラブ磯風


これらは全て新品で購入することが出来る。

しかし、意外と盲点なのが「中古製品」の希少性である。
オススメの中古製品取り扱いサイトはタックルベリーが運用する「ベリーネット」だ。(実際私も数回利用したが、信憑性もかなり高い。コストを控えたい初心者には強くオススメする。)


※このサイトを利用するときの注意点として、ランクが「B」以下の商品は買わない方が良い。それだけランクを下げるなら+いくらか出して新品のホリデー磯かリバティクラブ磯風を買うことをおすすめする。


・リール

リールとは糸を巻き取る道具。
通常の釣りでは「スピニングリール」と呼ばれるリールを使うが、フカセ釣りに慣れてくると「レバーブレーキリール」を使う人が多い。

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通常のスピニングリール☝(DAIWA フリームス

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レバーブレーキリール☝(SHIMANO BB-Xデスピナ

フカセ釣りにはまればレバーブレーキに手を出しても良いと思うが、初心者にいきなりレバーブレーキは使いこなせない。最初は普通のスピニングリールを使うことをおすすめする。(しかもレバーブレーキタイプは値段が高い)

・初心者にオススメのリール

(価格比較済なので最安値でご提示)


・DAIWA ワールドスピン

・DAIWAレガリスLT

リールも竿と同じく「ベリーネット」で検索するとかなり安く買える可能性もあるので新品を購入する前にこちらを確認して欲しい。


そしてさらに安く買うための裏技がある。


それは「海外製品逆輸入モデル」を購入する方法!!!

キャスティングという大手釣り具チェーン店があるのだが、そのお店が不定期で海外モデルキャンペーンというものを開催する。(ネットショッピングも可能だが実際に店頭に商品が並んでいるのを見に行くことをお勧めする。)

そのサイトを見てもらえれば分かると思うが、通常7000円近くするリールが4500円程度で買えてしまうのだ!!!しかも製品が使いにくいということもほとんど無い。(実際に私は、この逆輸入モデルのリールを3年ほど使っているが全く壊れない。)

是非、購入するときの参考にして欲しい。


・道糸とハリス(上記「竿の硬さ」の項目とリンク)

釣りをする上で欠かせない道具の一つだ。
一口に「糸」と言っても「ナイロン」「フロロカーボン」「PE」の3種類に分類される。磯釣りで使われるのは「ナイロン」と「フロロカーボン」の2つだ。その2つに焦点を絞って話を進めて行こう。


・ナイロンの役割と使い方

ナイロンとはフカセ釣りの道糸で最もよく使われている素材。クセが少なくて操作性が良く、伸びもあるので突発的なショックに強いことがメリット。ただし、吸水性が高く劣化が早いので適度なペースで交換する必要がある。(10回釣りに行ったら巻変えるイメージ)

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サンライン ファインフロートⅡ

まず道糸について簡単に説明していこう。

フカセ釣りは何もしないで、ただ仕掛けを投入しウキを流すだけでは狙った魚は釣れない。海には「」「」「潮流」などの様々な要因があり、それらをかわして狙いのポイントまで餌を届けなければいけないのだ。

そこで、仕掛けを常にコントロールし、針についた餌を狙ったポイントまで送り届けるのが道糸の役割だ。フカセ釣りにおける道糸の役割は大きく分けて「仕掛けを張る」「仕掛けを緩める」の2つが存在する。状況によっては潮流に流し込んだりするが、防波堤でフカセ釣りをするならそこまで難しい技術はいらない。(流し方については下の項「実際に魚を釣る手順と仕掛けの流し方」で詳しく解説)

ナイロンの中にも3種類あり、「フロート」「サスペンド」「シンキング」がある。それぞれ「糸が海面直下を漂う」「糸が水の中に少し沈む」「糸が完全に水中に沈む」である。使い分ける理由としては「」が大きく関係してくる。風が強いときに「フロート」を使うと、海面直下を漂うナイロンは軽いので空高く舞い上がってしまう。そうすると、狙いたいポイントまで餌を届けにくくなってしまいかなりストレスがかかる。そういう時は「サスペンド」「シンキング」を使えば釣りやすくなる。

だが浅いポイントで釣りをする時、沈み根やテトラがある所でシンキングを使うとどうなるだろう。当然、道糸は水に沈んでしまうので岩などに擦れて糸が切れる原因になりかねない。そういうときは「フロート」「サスペンド」を使うことでラインブレイク(糸が切れること)を防げる。

つまり、初心者の方にオススメしたいのは間を取った「サスペンド」だ!

道糸にはそれぞれ太さが存在し、1号から始まり1.2/1.5/1.75/2/2.5号ぐらいまでをフカセ釣りでは使用する。そしてこの数字は上記の「竿の硬さ」と同じことにお気づきだろうか?(画像参照⬇)

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つまり「1.5号の道糸を使うなら1.5号の硬さの竿を使う」ということ。もし、1号の道糸なのに2号の竿を使ってしまったら糸の耐えられる重量がオーバーした際、竿の弾力が硬すぎて道糸をカバーしてくれない。

ただ、これはあくまで目安なのでそこまで気にすることはない。竿の硬さより1つ上の号数を使うぐらいが丁度良い。初心者の方にオススメなのは1.5号の竿と前述した。なのでそれよりも少し太い1.5~1.75号の太さの道糸を買うことをお勧めする。


これならほとんどの状況に対応できる。


・初心者にオススメの道糸

(価格比較済なので最安値でご提示)

・SHIMANO ファイアブラッドZEROサスペンド1.5~1.75号

・サンライン ファインフロートⅡ1.5~1.75号

※実は釣り具の中で一番お金をかけなければいけないのがこの「糸」なのだ。これが切れてしまってはせっかくかけた魚もバラしてしまう。多少値の張る商品でも惜しみなく使うことで将来的に楽しいフィッシングライフを送ることに繋がるということを忘れないで頂きたい。

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・フロロカーボンの役割と使い方

フロロカーボンはナイロンと比較すると、硬くてコシがあり比重も高い。(水に沈みやすい)その分耐摩耗性が高く、風に飛ばされにくい。フカセ釣りでは「ハリス」と呼ばれる所で使われる素材だ。

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まずハリスについて説明する。ハリスとは道糸の先に連結させる糸のことである。海中に沈み魚の近くまで接近する道具の一つなので、なるべく目立たない方が具合が良い。(ほとんどのハリスは透明。逆に道糸は釣り人からの視認性を高めるために派手な色がついてることが多い。)

基本は道糸の太さよりも少し細い号数をハリスとして使うことが多い。その理由は以下の通りだ。「もし海底の岩などに針が引っかかってしまったらどうするか。そうした状況では、やむを得ず糸を切らなければいけない。そこで、道糸よりも細い太さのハリスが切れてくれることで、ウキなどの小物のロストを防いでくれるからだ。」

大抵、どの防波堤に行ってもハリスは1~1.5号を使えば間違いない。詳しい仕掛けの組み方については下の項「仕掛けの組み方」で書かせていただくのでここでは省略。


・初心者にオススメのハリス


・サンライン スーパートルネード1~1.5号

・DUEL TBカーボンフカセハリス


・ウキと関連する小物について

ウキには大きく2種類ある。「円すいウキ」と「棒ウキ」だ。

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☝円すいウキ(DUEL TGピースマスター遠投0

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☝棒ウキ(遠矢ウキ0~2B


まず初心者の方にオススメしたいのは「棒ウキ」。

プロは大抵円すいウキを使っているが、最初はアタリがほとんど分からない。フカセ釣りに慣れてきてから使うことをお勧めする。

そしてこのウキには「浮力」と呼ばれる概念が存在する。


00・・浮力が小さいのでアタリが出やすい。ガン玉と呼ばれる重りを付けると沈んでしまうぐらい浮力が小さい。

0・・一般的に使われる号数。ガン玉をつけないのと同じ浮力。

G2・・少し浮力が出てくる。G2サイズのガン玉と合わせると浮力が均等になる。

B・・浮力が大きい。少し早く仕掛けを沈めたいときにBサイズのガン玉を使うことがあるが、その重さと釣り合う浮力。

2B・・かなり浮力が大きい。エサ取りが大量にいて餌が深いポイントまで届きにくい時、重い2Bのおもりを打って仕掛けを強制的に早く沈める。それに合う浮力。


場面に応じて仕掛けの沈める速さを変えていくのだが、ウキもその重さに合わせた浮力の物を使わないとアタリが取りにくくなってしまう。

最初は0とG2とBの浮力3タイプがあれば困らないだろう。

・初心者にオススメの棒ウキ


・遠矢ウキ

まさかの人気すぎて生産が追い付いていない模様・・。

ほとんどのオンラインストアで取り扱っておらず。実際に近くの店舗に行き、運よく入荷していることを祈るしかない笑

・TAGMA(タクマ)777

・ダイワ ベガスティック


・その他の小物

・ウキ止め

・マーカー(ウキストッパー)

・Sicラインスイベル

・ガン玉

・針


・ウキ止めとは、魚のいる深さまで餌を届ける「固定式」の仕掛けにおいて必要な道具の一つ。

結んだウキ止めは強く引っ張ることで狙いたいタナを調節することが可能。深いタナにしたいときはウキ止めを竿側に引き上げ、浅くしたいときはウキ側に引き寄せる。そうすると、遊導範囲が変えられる為、沈む仕掛けの長さを変えることが出来るのだ。

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・初心者にオススメのウキ止め


・まるふじ タナキーパー

その他の小物

・ウキストッパー(マーカー)とフカセからまん棒

・sicラインスイベル

・ガン玉

ウキの浮力のところで少し説明したが、ガン玉とは重りのこと。

基本、ウキの浮力に合わせた重さのガン玉を打つので浮力「0」のウキには「G8」のガン玉(つけないこともある)「G2」のウキには「G2」のガン玉、「B」のウキには「B」のガン玉という風に使う。

参考までにガン玉の重さを以下に書いておく⬇

G8/G7/G6/G5/G4/G3/G2/B/2B/3B

小さい→→→→→→→→→→→重い

ウキフカセ釣りで使うのはこれぐらいだろう。クロダイ釣りではこれ以上の重いガン玉を打つこともあるが、メジナ釣りでは3Bぐらいまでしか使わない。



・針

メジナ釣り用の針を買う必要がある。
季節によって使う針の大きさが変わるが、最初はそこまで気にしなくてよい。一番基本的な大きさの針は「4号」であり、あとは少し大きめの「5号」と少し小さい「3号」を持っていれば大抵の防波堤は攻略できる。

・がまかつ 掛かりすぎ口太

・ダイワ D-MAXグレ



ここまでが用意するべき道具である。

ここまでかかった合計・・・15310円!!

なんと道具だけなら2万以下でそろえることが出来るのだ。
これにプラス餌代と交通費、食事代がかかるのだが・・笑

ちなみに、磯竿は高いグレードの物になると4万や5万が相場となってくる。これはリールにも言えることなので、それだけ高いもので揃えようと思ったら10万は軽く越してしまう。(実際2万で揃えようが10万で揃えようが釣れる魚は変わらない。)


道具をこだわるのではなく、釣り方にこだわりを持つ方が確実に釣果は変わる。

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⑦コマセの必要性と作り方

コマセ」とは「巻き餌」のことである。針につけた付けエサと、この「コマセ」を同調させることによって釣果アップが期待できるのだ。コマセの材料の種類は「アミエビ」「オキアミ」「イワシやサンマのミンチ」など、狙う魚によって様々あるが、ウキフカセ釣りでは「オキアミ」を使う。これに集魚剤などが沢山入った「配合餌」を加えることで魚が寄ってきやすくなる。

前述したがコマセを使うことで魚が集まる。防波堤の上を行ったり来たりするのも大変なので、このコマセを使うことによって魚をその一点に寄せ、釣り上げることが出来るのだ。

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・オキアミとは?

簡単に言うと「エビ」だ笑(↓画像参照)

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フィッシングジャパン公式サイト参照)

実はこれは動物プランクトンの一種。普通プランクトンというと「ミジンコ」などの小さな生物をイメージしがちだが、この大きさでも立派なプランクトンなのだ。メジナやクロダイはこの「オキアミ」を餌にしていることが多い。だからオキアミを使って魚を寄せるのだ。

・配合餌の役割

前述の通り「コマセ」というのはこのオキアミだけで成り立つものではない。オキアミ+配合餌によってより多くの魚を寄せることができる。

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配合餌の主な役割は「匂い」「遠投性」「まとまりやすさ」の3つだ。

オキアミ単体ではそこまで強烈な匂いがしない為、水深の深いところに潜むメジナやクロダイは中々餌の存在に気づいてくれない。そこで配合餌の出番だ。この餌には魚の好むアミノ酸や麦、オキアミを乾燥させて粉末状にしたもの(集魚剤)が多く配合されている。これに水とオキアミを加えることでまとまりやすくなり、遠投性も確保。しかも魚にとって良い匂いもするため最高な餌の”かたまり”なのである。

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・まとめ+a

つまり、ウキフカセ釣りにおいて「コマセ」はかなり重要なのだ。そして、コマセを撒くために「バッカン」「ひしゃく」「マゼラー」「水汲みバケツ」といういくつかの道具が必要になる。
(全て価格比較済なので最安値でご提示)↓↓

・バッカン(コマセを保管しておくためのバッグ)

・ひしゃく(コマセを撒くための道具)

・マゼラー(コマセ作りの際、オキアミを砕いたり配合餌と混ぜ合わせるときに必要)

・水汲みバケツ(水を汲む道具)


・初心者向けコマセの作り方

(初心者が防波堤で1日メジナ釣りをする量をご紹介する)

①3kg分のオキアミを2枚解凍する。釣具店によって値段は異なるが、関東近郊なら1枚900~1000円だろう。(釣り場近くの釣具店に事前に電話をしておけば解凍してくれる。夏場はまだ良いが冬場にこの解凍を忘れるとカチンカチンで全く餌が作れないので注意⚠)

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②オキアミを半分に割って半分は粒を残さないように、もう半分はなるべく粒を残してほぐす(ここでマゼラーを使う)

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③均一に混ぜたら配合餌を一袋分入れて混ぜる(結構な量があるのでバッカンから溢れないように注意⚠)


④均一に混ぜたらもう一つの配合餌も一袋分入れて混ぜる


⑤全て混ぜ終えたら海水を水くみバケツの半分ぐらい入れ混ぜる(粘り気が出てくるまで)

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⑥水が足りずパサパサしているようなら少しずつ水を足して調整する。(ひしゃくで固めてちゃんとまとまるようになったらOK。)

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以上。


細かく説明しようと思えばできるのだが、ぶっちゃけ、細かいことにこだわっても釣果に大差は出ない。(プロが出るトーナメントなどは話が違うが)


それよりもコマセの撒く場所や仕掛けの流し方が重要だ。

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・コマセの投入点

基本となるのは仕掛けの上にコマセをかぶせるパターン。自分が投げ入れた仕掛けの真上にコマセを入れて魚を寄せる。⬇(図参照)

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(マルキュー公式サイト参照)

この時の目安として、最初の方は3杯ぐらいコマセを投げ入れて魚を寄せることを目的とする。魚が寄ってきたら1投ごとに1杯コマセを撒くことを目安にすると良い。(あんまりコマセを投げすぎるとエサ取りと呼ばれる小さな魚達が寄ってきてしまう)

よくプロが実釣している動画には多くのコマセを使うのを目にするが、初心者が防波堤で釣りをするのにあそこまで多くの餌は使わないので覚えておいて欲しい。

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⬆僕が防波堤で1日釣りをする時のコマセの量がこれぐらいだ。

・配合餌の種類

ほんとにたくさんの種類の配合餌があるので最初はどれを買えばいいか迷うと思う。そこで、「量が多く集魚性にも優れていて安いい!」最強の配合餌を2つ紹介する。迷ったらこれさえ買っとけば釣れる笑

配合餌はネットで買うよりも釣具店で直接購入した方が安い場合が多い。

・マルキューV9徳用

・マルキュー爆寄グレ

・つけエサについて

コマセが完成したら次は針につけエサを付けられるようにしよう。

オキアミのブロックから直接取ってつけエサにする方法もあるが、それらは水分が多いので付けにくい。なので市販で売られているオキアミ(付け餌用)を購入しよう。

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付け方は、まず尻尾をちぎって背中に針を這わせるようにして入れる。エビの形通りに針を通したら形を整える。(エサ取りが多い時は頭をちぎる場合もある。)

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⑧仕掛けの組み方

・まず竿のガイドプロテクターに糸を通し、そのまま引き抜いて全てのガイドに糸を通す。

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・SiCスイベルを通す

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・ウキ止めを結ぶ


・ゴム管とフカセからまん棒を通し、SiCスイベルを半誘導にする

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・1.5mほど取ったハリスを八の字結びで結ぶ(動画参照↓)

・針を結ぶ(動画参照↓)

・ベールアームをオープンにして、ガイドを伸ばしていく
(この時ガイドが先端から手元に向かって一直線になるようにすること)

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・SiCスイベルにウキを取り付ける

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・ハリスの中間ぐらいのところにガン玉を打つ(ウキの浮力に合わせる)

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完成!


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ここで全ての工程をまとめた動画を見て貰おう。その通りに作れば立派な仕掛けの出来上がりだ。↓

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⑨実際に魚を釣る手順と仕掛けの流し方

釣り場に到着したら先行者に挨拶をして海の様子を確認する。濁っているのか澄んでいるのかをまずは見極めよう。

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早速仕掛け作り!ではなく、まずはコマセから作ること。コマセは作り終わってしばらく時間がたつと、オキアミの体液がコマセ全体に回って、集魚効果が期待できるからだ。先に仕掛けを組んでからコマセを作ってしまうと、コマセを作り終わったらすぐに実釣!となって、オキアミのエキスが全体に回らない。それはとても勿体ないので、まずはコマセを作ろう。(作り方は上を参照)


コマセを作ったら仕掛けを組むのだが、その日のによって、ウキの浮力が大体決まってくる。風が強い時は(風速5~8mが目安)Bサイズの浮力の棒ウキをセレクトしよう。軽い仕掛けにしてしまうと風にあおられて思うように仕掛けが馴染んでくれない。それを回避するために重い仕掛けを組むことがポイントだ。

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逆に風がそこまで強くないときは0かG2サイズの浮力のウキで良い。0はガン玉をつけずに、餌と針の重さだけで仕掛けが馴染んでいく。つまり、より自然な状態で魚のいるポイントまで餌を送り届けることができるのだ。(仕掛けの組み方は上を参照)


仕掛けを組み終わったら、いよいよ実釣開始だ。


まずは自分の足元から半径5m以内にヒシャクを使ってコマセを撒く(3杯ぐらいが目安)しばらくして魚が湧いてくるのが見えたら、コマセを打った少し先に仕掛けを入れよう。(竿が長いのでルアー釣りのようにそこまで力強く投げる必要はない。軽く竿を振るだけで仕掛けは飛んでいく)

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仕掛けを投入したら少し糸を張って仕掛けをまっすぐにする。

そこに追いコマセを1~2杯かぶせる。狙いたいタナ(魚のいる水深)まで仕掛けを下げる必要があるのでウキ止めがウキに到達するまで糸は緩め気味にしておく。(だが、ウキ止め糸は小さいのでほとんど見えない笑この感覚はなんとなくで良い。下の写真ぐらい余裕があると良い)

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あとはアタリをまつのみ!


アタリには様々な種類があるが、一番典型的なアタリ方はウキが一気に水中に消し込まれるアタリ方だ。これが分かったら竿を手首で返すように合わせる!(この時思いっきりアわせると針から魚が外れたときに自分の方にすっ飛んでくるので注意!)

最初は合わせるタイミングや力加減が分かりにくいと思うが、何回か試していると必ずタイミングが分かるようになる。どうしてもつかめない場合は経験者に教えて貰うことをオススメする。

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「潮の流れを読むことが大事」と多くの記事や本で書かれているが、ぶっちゃけ防波堤でメジナを釣るぐらいならそんなに気にすることはない。ただ、潮の流れが速すぎて仕掛けがあっという間に流されてしまうor潮が全く流れていなくて魚の気配がない。そんなときは釣れないタイムに突入した証拠だ笑

潔くお昼ご飯やおやつを食べることをオススメする笑


一応参考までに・・。

潮が右から左に流れている時は、仕掛けを先に入れてコマセを仕掛けより右側に撒くと、魚のいるタナで仕掛けとコマセが上手く同調する。

逆側に潮が流れている時は逆にコマセを撒くと良い。

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また、赤潮や青潮と呼ばれるプランクトンの死骸がたまって海が濁る時がある↓

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そんなときは魚の活性も下がるので釣りを中断して海が落ち着くのを待ったほうが良い。

ちなみにウキフカセ釣りに適した季節は夏の終わり~秋口が最も釣りやすい。魚の活性も上がっているし、なにより外が暑くないので人間にとっても有難い笑

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⑩その他の注意点

まずライフジャケットは絶対に装着しよう。いくら防波堤とは言え、落水すれば生死を伴う。特に冬の海に落ちたら寒さとパニックで体が動かなくなりおぼれてしまうことだってある。その時にライフジャケットを付けているかいないかで生きるか死ぬかが分かれる。もし落水してしまった場合は、もがいたりせずに体が浮くまでじっとしていれば良い。

特に海釣りの場合はジャケットタイプをオススメする。(落ちた時に衝撃などを和らげてくれるからだ)


またウキフカセ釣りでは毒を持った危険な魚が釣れることもしばしば。

代表的な魚と言えば「アイゴ」「ゴンズイ」だろうか。

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【アイゴ⚠】

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【ゴンズイ⚠】

これらの魚はひれに毒を持っていることがほとんどなのでまず魚に触れなければ危険はない。(時に魚が暴れてうっかり足や指に刺さってしまうのでご注意)もし釣れてしまったら経験者に針を外してもらうか、ハリスを切って海に返すようにしよう。惨いかもしれないが刺されてしまうと以下の写真のように傷を負った部位を中心にぱんぱんに膨れ上がって最悪アナフィラキシーショックなどを起こしかねない。魚の命か、自分の命かと問われれば答えは自ずと分かるだろう。

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もし刺されてしまった場合は、患部をお湯につけて消毒するのが有効だ。そして直ぐに病院に行った方が良い。

口で毒を吸い出すやり方はあまりオススメしない。口内に傷があったらそこから毒が回る可能性があるからだ。せっかくの釣行も一気に萎えてしまう。こういった魚には十分気をつけて欲しい。


最後になるが、未成年の場合、保護者に確認を取ってから釣行に向かおう。家によってルールは違うと思うが、やはり未成年は保護者に「守られている」ことを忘れないで欲しい。



ここまでが初心者向けウキフカセ釣りの極意の全容だ。


もっと専門的に知識が知りたい人は別で特集するのでそちらを参考にして頂きたい。

それでは。


~参考文献~

<SHIMANO公式ホームページ・マルキュー公式ホームページ・フィッシングジャパン公式ホームページ・Amazon・Yahooショッピング・paypayモール・Wikipedia・磯投げ情報>

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