看護師4年目で実習指導をしたわたしが思う実習攻略法②

前回の報告についてでもついつい書いてしまったのですが、今回は実習への臨み方についてです。

まずは患者目標をたてて〜計画を時系列で書いて〜と毎日毎日書かないといけないプリントがありますよね?

患者目標はなかなか慣れるまで難しいと思います。はじめは情報収集する、とか感染予防行動がとれる、とかでしょうか。

患者目標については、慣れればうまくたてれるようになると思いますので、先生や指導者さんの好みもありますし、ここでは省略します。

計画を時系列で書く時に絞って書いていこうと思います。

9時  あいさつ バイタルサイン測定
10時 入浴介助見学
12時 食事見学

などでしょうか。

まず1つ目に大切なのは、すべての行動に理由をつけること!!

看護師はすべての行動に理由がないといけません。

「なんの目的で入浴介助するの?」「なんで見学するの?」これが看護師が学生に対してする質問です。

理由がないことはさせてはもらえません。

たとえば入浴介助の見学。皮膚の観察をします、ADLの確認をします、転倒転落リスクがあるので入浴時の環境を整えます、など。

入浴介助の見学をしない場合も理由が必要です。まだ信頼関係ができていないので、患者さんが恥ずかしいと言っていた、など。これはわざわざ言わなければならないパターンと聞かれたら答えるパターンがあります。それは実習の先生や指導者さんに合わせてください。

すべての行動に理由をつける。看護介入につながるような行動をする。

これを心掛けてください。

学生のときはあまり理解できなかったですが、看護師になって、本当に行動ひとつひとつに看護的な理由があるなと思います。無駄なことや遊んでいるように見えることでも、看護師側にはかならず理由があります。それを患者さん側が「看護されている」と思わない自然な行動であることも大切なことだと思います。

そして2つ目は、看護技術は必ず手順を書いて、それに個別性を入れておくこと!!

入浴介助の見学をします。と書いただけではだめです。

見学だけの場合でも、看護手順をきちんと書いてどのように実施するのか指導者さんに報告します。

参考書を見て書いた看護手順に、次は個別性を追加します。

例えば皮膚の観察。この患者さんの場合は特に何に気を付けてみるのか(出血傾向や褥瘡、創部などなど)書き出してみます。

他には、心臓疾患だと血圧、顔色、息切れなどの症状についても追加します。

退院を見据えているならどんな手助けが必要なのか観察するなど。退院後は一人でお風呂に入る?手すりは必要?転倒リスクのある行動をとっていない?など。

これを持ってきてくれると、指導者側としては、「お!!この子やる気あるな!!やらせてあげたいな、もっと教えてあげたいな!」となります。

毎日毎日計画を立てるって大変ですよね。でもこれを充実させると少ない実習時間でもたくさんの情報を得られるし、自分がどんな介入ができるのか見えてくることも多いです。めんどくさいですが、この作業は実習を充実させるためにとっても大切です。そのあとに記録も楽になるので、がんばってくださいね。

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