看護師4年目で実習指導をしたわたしが思う実習攻略法①
看護学生さんの一番の難関はなんていったって実習。
というか実習というより病棟の指導者ナースや先輩ナース。。。
わたしも実習がとーーっても苦手でした。
ですが、指導者という立場にたって、学生さんが少し変わるだけで(よっぽどの意地悪ナースでない限り)実習をたのしめるのでは?と思うようになりました。
これから一つずつわたしも実習のときに悩んでいたことについて攻略法を書いていきます。
今回は、報告のタイミングについて。
わたしも言われたことがある言葉。
わたし:すみません、今お時間よろしいでしょうか。午前の報告をさせてください。
ナースさん:今無理!!忙しいからあとにして!!
ナースさんによっては、きつーーくあたられてしまうことも。
何回か様子を伺って、今だ!と思ったのに違った…次声かけたときも忙しかったらどうしよう…
一回きつく言われてしまうとなかなか次に声かけづらいもの。
学生を煩わしいとおもっているナースがほとんどです。なんてったって病棟は忙しいですから。
でも、「あの学生報告ないんだけど」と文句をいいます。それは、学生のことを気にしているからです。
忙しいときつく当たってしまうこともあります。
怒っているつもりではなくても学生さんにはそう見えてしまうこともあるかもしれません。
少しでもナースさんを怒らせない報告の方法。
一つ目
てきぱきと大きな声で話しかける!!!
小さい声でおそるおそる…がナースが嫌う学生です。ちょっと忙しいんだからはやくして!!!となります。
丁寧すぎて文章が長くなってしまうのもよくありません。
もう勢いで話しかけてしまうのです!
「すみません、報告をしたいのですが、今お時間よろしいでしょうか?」をパッとナースの側によって、相手に聞こえるくらいの早口で!笑
本当に忙しいときは、「あとにして!!」と突っぱねられるかもしれませんが、そういうときはスッと引いたらいいのです。
ナースの周りでうろうろうろうろタイミングを見計らう方が邪魔です。ナースの動きの妨げになります。
そこでぐちぐち「ねぇ!!!今忙しいのわからないの??」とか怒られるときはそんなに忙しくないときです。ただ日頃のストレスを学生にぶつけているだけです(笑)
そう言われてしまっても「すみませんでした!」と大きな声であやまるのです。
ナースはウジウジされるのを嫌います。
気が強く、ナースに突っかかっていくのを嫌います。
「ナースさんの言う通りでございます」という態度で、「尊敬するナースさんにいろんなことを学ばせていただきたいのです」という態度が大切です。
尊敬していなくても、現役ナースですからどこかしら尊敬できるところはあるはずですから…。
ちょっと話はそれましたが、これが一番の基本です。
二つ目。
報告する順番を決めていく。
ナースは忙しくても学生のために時間を割きます。
せっかく勇気出して話しかけてくれたから、ほんとにちょっとしか時間ないけど聞いてあげよう、というナースも多いと思います。
えーっと、えーっと、とメモ帳をペラペラされると、報告する準備してからきて!!となります。
順番の基本は、バイタルサイン、そしてアセスメントです。
バイタルは〜でした。〇〇さんの普段のバイタルと著変なく自覚症状もなかったので、異常はないと判断しました、とかアセスメントの文章は必ず考えましょう。
そしてバイタルのアセスメントを言い終わったあとに、実際に自分が行なったり見学したケアについて報告します。症状のアセスメントとかぶる部分もあるかもしれませんね。原疾患とつながるもの、たとえば入浴の時に息切れしていた、とかはバイタルの時に伝えます。入浴介助、はみがき、食事などなどいわゆるADL的なものは2つめに報告しましょう。
そして最後に患者さんとの会話、家族のこと、病気に対する想い、などそのほかの情報について得られたこと、それを聞いて自分が思ったことを伝えます。
バイタルやADLのアセスメントが一番のベースですので、患者さんの病気に対する思いが聞けたとしてもそれをいちばんにいってはいけません。
順番は本当に大事です。
この部分については、受け持ちナースではなく、実習指導者や先生に伝えるでもいいかもしれません。それは病棟や先生ルールですので、そこのルールに合わせましょう。
このナースわたしの話聞く気ないなーとか忙しそうで歩きながらとかパソコン触りながら聞いてくるとかならこの3つ目はわざわざ報告しなくても大丈夫。話せる時に報告するか指導者さんに報告しましょう。
三つ目
自分の考えをかならず伝える!
バイタルは〜で異常ありませんでした、は絶対突っ込まれますよ。
ただの基準と比べるのではなく、その患者さんにとってどうなのか、今は大丈夫だけど、〇〇という薬を服用しているので今後も血圧に注意して観察していきます、など。異常がなくても一言添えると◎です。
判断に迷うときは、わかりません、も失礼に当たります。
どこがわからないのかまで考えましょう。
わたしはこう考えるという結論をわからなくても出すべきです。
例えば、熱が出ているけど、患者さんはしんどくないって言ってるし、感染兆候がほかにない、、原因になるものも、わからない、、なんで熱出てるのー!!というとき。
今は血圧や脈も普段と変わらないけど、これからどこか症状が進まないかみていきます。発熱の原因ですが、、、今は鼻汁、咳などの症状は出ていないので呼吸器感染ではないと考えました。発熱の原因がわからないのですが、患者さんの症状の変化をみながら観察を続け、アセスメントしようと思います。
といったふうな感じ。
この場合はひとつ呼吸器感染を考えてみたけど違うと思うという自分の結論を出しています。
学生さんはこれでいいとおもいます。
ここで教えてくれるナースは突っ込んできて、ヒントをくれるとおもいます。
アセスメントに関する疑問はできるだけ疑問形ではなく、まだわからないけど勉強して考えてみる!というスタンスでいきましょう。
教えてくれるナースは、「今なんの治療してるの?」とか「傷口みたの?」とか聞いてくるはずです。それがヒントになります。
興味のないナースはふーーんで終わります。笑
でも、自分は疑問ではなく、かんがえます!で終わっているので、ふーーんってなってもメンタルはやられません!笑
ふーーんで終わっても、次に報告したら、「さっき、考えるっていってたけどどうおもったの?」とか聞かれるかもしれませんので、次は絶対違う一言を追加するのです。
事実だけ伝えるのはだめです。
看護師は考えるのが大切です。
例えば患者さんが手術をすると趣味のテニスができなくなるのが嫌だといっていたという事実に対して、手術に対して前向きな発言はあるが、不安は残っていると考えました。でもいいです!
本当になんでもいいので自分の考えをかならずいうとやる気を認めてもらえます。
この子はあんまりわかってないけど、考えようとしているなーと。
これはあくまで日々の受け持ちナースへの報告の攻略です。記録や先生、実習指導者への報告と繋がる部分もありますが、イコールではないのでご注意を。
実習頑張ってくださいね!
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