2月22日 Happy Birthday, GW!(ワシントンDC・フィラデルフィア①)

ジョージワシントンは戦争に勝ち,歴史に名を残し,塔が立った。残念ながら塔に登ることは出来なかったけれど,下から見上げた塔は思った以上に真っ直ぐだった。真っ直ぐと,何もない天に向かって伸びていた。

その先にいるジョージワシントンは,自らが初代大統領を務めたこの国のことをどのように見ているのだろう。世界の覇権国家となるまで前進したことを喜んでいるか,国内に溢れる断絶を嘆いているか。彼が何を思おうと,この世界は変わらない。存命中のリーダーシップも影響力も,彼にはもう無い。塔は連邦議会を,ホワイトハウスを,ただただ静かに見守ることしかできないのだ。市内のあちこちに配置された,雄弁だったはずの偉人たちの像も今や一言も発しない。発言権は生きている者にしか無い。彼らに聞かせるに足る言葉を届けよう。でも彼らは,そして歴史は,聞いてくれるし見守ってくれるはずだ。

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