電源開発(通称: J-POWER)が進めるGENESIS松島計画の停止意見を提出しました!
意見提出しました!気候変動の最大の排出源である石炭火力発電所をまずは止めることが、みんなが安心して暮らせる気候・地球環境を守ることにつながります。10月29日までに提出できる人いたらいかがでしょうかー
参考サイト)
石炭ゾンビをやっつけろ
https://stop-coal-zombie.ccl-jp.network/
ウェブで要望を提出したら郵送してくれます
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfTjmcQjN8-nsmtCE6R7myOfok7RC61CafDVByV-6axFKe3cA/viewform
以下提出した文章です!さっと書いてしまったので若干の事実誤認はあるかもしれませんが、概ね要望の方向性としては合っていると思います
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GENESIS松島計画の停止を要望いたします。
① 気候変動の緊急性に非整合
非効率石炭火力のフェイズアウトでも気候変動を緩和するには不十分であるにもかかわらず、石炭ガス化複合発電に改修し高効率火力発電所になったとしても10%のCO2排出減少に過ぎません。LNG火力発電所の1.8倍のCO2排出です。2021年10月時点の世界の全ての国のCO2削減目標が全て達成されたとしても、世界は2100年までに2.7-3.4度上昇という壊滅的な規模の被害が発生します。2015年にパリ協定で2度以内かつ1.5度追及という目標に合意し、さらに2度上昇では1.5度と比較してさらに被害が大きいことが精緻にわかり2018年にIPCC1.5度特別レポートが発行されました。このレポートの作成にはおよそ195カ国の政府関係者と科学者が関与し一文一文を確認しながら合意に至っているものです。
② 命を奪う決断
気候変動の影響は、松島だけでなく日本、世界の全ての人が影響を受けます。人の命を、子供たちの未来を奪う決定です。
③ 経済的に非合理、技術への過度の期待
10%程度の効率化で、かつPM2.5などのCO2以外の大気汚染物質(硫黄酸化物、窒素酸化物)排出を継続する決断をされることは疑問であり残念です。アンモニア混焼技術もまだ開発中です。100%アンモニアでの燃焼も実用化の目処は立っていません。新技術に投資・期待することは大賛成ですが、残念ながら石炭火力発電所については温暖化の最大の排出源かつ技術開発の目安が20年、30年後では、その技術に期待することはできません。
アンモニアの生成自体も全くコストメリットがなく大量の再エネ導入がされれば可能になるという話で経済的ですらありません。
④ 環境アセスメントのプロセスが非民主的で排他的
また今回の郵送のみでの環境アセスメントへの意見提出は問題です。
環境への影響が懸念されるからこそ広く市民・国民から意見を聞く必要があるから環境アセスメントがあるのにもかかわらず、情報提供量は少なく、ウェブ提出も認められていません。環境を破壊する物質を排出する企業として常に市民・国民と意見を交わしながら進めていく必要があることを理解されていないように思いとても残念です。
⑤ 雇用の公正な移行を
地元の雇用については県や市と協力して公正な移行をしっかりと行えるようにサポートしていただけるといいと思います。
長期的には再エネ分野の方が地元経済貢献、雇用創出効果は大きいというのが、日本含め世界中のグリーンニューディールに記載されている内容です。ぜひ、命と環境を守る決断をお願いいたします。GENESIS松島計画の停止を要望いたします。