コーラの炭酸を抜けなくする方法
子供のころ、誰からも頼まれていないのに勝手に商品提案をしていた。
自分なりに、身の回りの課題を解決しようと奮闘していた(今もそうだが・・・)。
小学校の理科の先生が言った、
「ワイパーをなくすアイデアと、風邪薬を開発したらノーベル賞がもらえるぞ」。
その言葉がずっと忘れられないのだ。
小学1年の夏、コカ・コーラ社に手紙を書いた。
飲みかけのコーラを置いておくと炭酸が抜けてしまって嫌だった。
しかし、開封前は炭酸が抜けないのはなぜか?
その時、飲みかけと飲む前の空気の量が違うことに気付いて、空気を減らせば炭酸が抜けなくなるんじゃないかと考えた。
ペットボトルの側面を谷折、山折し、飲んだ分、縮ませることで、飲みかけでも炭酸が抜けないペットボトルを発明した。
発明が成功か失敗か分からぬまま、絵日記風の手紙をコカ・コーラ社に送ったら、その後、お礼の手紙とジュースが届いた。
次に書いたのは、自動車会社宛ての手紙だった。
ある日、親父とドライブしている時、前の車が急に停まって、衝突しそうになったときのことを鮮明に覚えている。
気を取り直してドライブは続いたが、前の車のテールランプが赤く光るたびに、身体がこわばった。
なぜ、普通のブレーキでも急ブレーキでも、テールランプは同じ光りかたをするんだろう?
急ブレーキのときにはテールランプがパチパチと光れば、それが急ブレーキと分かって安全かもしれない。
そんな発明を書いて、車メーカーに送ったのだ。
いまだに、ふと、車のワイパーをなくす方法について考えてしまう。
僕の頭の中には、無限のアイデアが溢れている。