ずっと続く連載小説
季節が移ろうのと同じように、僕の興味も変わっていく。
読む本も、森の本や山の本、虫の本に始まり、最近では、ビジネスやゲノム解析、歴史やエネルギー、ロボット工学、宗教まで幅広い。
毎年、新しいジャンルが追加されている。
もちろん、本だけではない。
ここ最近は衛星に興味があって、日々、JAXAを含めていろんな人に会いに行っては、衛星の歴史や機能、つくり方など、まるで子供のように質問し続けている。
建築の仕事をきっかけに木材に興味を持ち、そこから森に興味を持ち、次に森の歴史に興味を持ち、さらに、森の生き物や菌類にも興味を持ってきた。
森の水や空気にも興味を持ち、今は、森の水や空気の可視化にも興味が広がっている。
一つひとつのカテゴリーは別ものだが、連想ゲームのように興味を広げていくことで、最終的には、森を豊かにするということにつなげていくのだ。
僕の興味は短編小説ではなく、森を豊かにするというひとつのテーマでこれからもずっと続く、連載小説なのである。