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ひとりで出来てしまうあなたへ。

会社の掲示板で見かけたこの言葉を見た瞬間、どきっとした。

その後、言葉があふれてきた。

ひとりで出来てしまう、じゃなくて、ひとりでやるしかないんだよ。限られた時間、限られた予算、その中で、やれることは全部やりたい。先輩、後輩、仲間にめちゃくちゃ助けてもらってる。もっとやるんだ、と思ったら、自ら手を動かすしかない。やるべきことの畑が違えば勉強して出来るようになるしかなくて。なにがあっても余裕でいられるような素晴らしい条件が揃う、なんてことはないし、いつでも揺らぎながら踏ん張ってる。いつだって、タイミングは「今」しかないから、やるしかない。

ちょうどこの数ヶ月、幾つもの仕事の佳境が重なって、やるべきことが抱えきれないほどあって、弱気になっていたのもあると思う。掲示板でそのタイトルを見て、デスクで固まってしまった。落ち着いて、クリックしてその先を見たら、チームワークの大切さを伝える記事だった。うん、だよね。

今日、3月7日、33歳の誕生日。

日付が変わった瞬間に、連絡をもらえたり、Twitterでさりげなくつぶやいてくれるあの人がいたり、朝起きたら思いがけない人から連絡をもらえたり、Facebookでメッセージをもらえたり。おめでとうをもらうたびに、ありがとうと心の底から思う。

誕生日ほど、ひとりじゃないことを感じられる日もない。

左右を見渡して、振り返ってみれば、決してひとりじゃないと思い出せる。気持ちを注いでやってきた仕事の中に、そんな瞬間がたくさんある。

たとえば、舞台「みみばしる」が下北沢の本多劇場で上演していた時。スタッフの方たちとロビーにあるモニターでクライマックスを見守る。鳴り止まない拍手。カーテンコール。居ても立ってもいられなくて、下手の扉を開く。劇場に入って、カンパニーの皆さんのきらきらしてる表情を見たその瞬間。

たとえば、ふたり組のフォークデュオ「さくらしめじ」の新曲「先に言うね」。ふたりのことを思って作詞した言葉が、ライブハウス・渋谷WWWでライブで力強く演奏される。乱反射するライティング。弾む手拍子。いきいきと言葉が返って来る感覚。観客のみなさん、スタッフのみなさんと音楽に聴き入る瞬間。

たとえば、今年で5年目になる「企画でメシを食っていく」。半年以上かけて準備して、ついにようやくはじめます、とTweetしたら、たくさんの人からリアクションをもらえて、いっしょに場をつくってきた事務局の皆さんと静かによろこびを噛みしめる瞬間。

ひとりで出来るようになりたかった。

助けてもらってばかりだったから。

自立したかった。

ひとりでやるしかないことを続けてきたから、ひとの力になれる。ひとりじゃないことを感じられるのかな、と今、思う。

もちろん背負い込みすぎはよくなくて、チームでやる。

ここに書ききれなかったこと。いただいたたくさんの言葉。たくさんの人が胸の中にいます。

最後に。

33歳はどんな1年になるだろう。

仕事も、遊びも、すこやかでいること。じぶんでじぶんをたのしくて、いい顔でいられる時間を増やしていきたい。ピース✌


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阿部広太郎
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