【新講座の決意表明】コピーライターだけで学ぶのをやめました。

こんにちは、コピーライターの阿部広太郎です。

新しい挑戦をします

今日は、宣伝会議さんが主催するコピーライター養成講座で2021年3月からはじめる新講座についての話を書きます。新しい挑戦をします。

今年の3月にダイヤモンド社から書籍『コピーライターじゃなくても知っておきたい 心をつかむ超言葉術』を刊行しました（おかげさまで重版出来に涙）。

この本に書いたのは、僕が10年以上、コピーライターをしてきた経験から導き出した、言葉との向き合い方、書き方についてです。

自分ひとりで編み出してきた、なんてことは決してなくて。2015年から講師を務めてきた宣伝会議コピーライター養成講座「先輩コース」。そして、自ら主宰するBUKATSUDO連続講座「企画でメシを食っていく」で、ともに学び合う中での熱ある体験をベースに書き上げてきました。

転機は2020年9月に

コピーライター養成講座でいつもお世話になっている宣伝会議の事務局の御堂島さんから連絡がありました。

「阿部さん、専門コースをやりませんか？」

しばらく言葉を失った、というか。え、マジですか！？というか。

僕自身も2010年に宣伝会議のコピーライター養成講座の専門コースで学んできた身です。そこから、この人は、20代でガシガシがんばってるっぽいぞというところから僕のことを見つけてもらえて2015年から「先輩コース」の講師にお声掛けいただいて…

次は、専門コース。

つまり、阿部広太郎さんのクラスをやりませんか？と・・・。

これはもう、めちゃくちゃありがたいお誘いです。でも、即答できなくて「考えていいですか」と持ち帰らせてもらいました。

というのも、僕がはじめた、各業界の前線をひた走るゲスト講師をお招きして開催する連続講座「企画でメシを食っていく」のスピンオフとして、2018年から、僕自身がすべての講義を担当する連続講座「言葉の企画」もはじめていました。そこと内容が被ってしまっては、元も子もないぞ。。。

気持ちに応えたい。でも、どうやって・・・？

なにかあるはず、こういう時こそ、企画だ。

どうすれば意義を見つけていけるか？

僕に出来ること、得意なことを活かしながら、どうすれば参加してくれる人の力になれるのか？自らの経験も振り返りながら、企画書を書きました。

この表紙からはじまり、書いたのは「出会い」の話でした。

そもそも「どうやってここまで来れたのか？」

僕自身のコピーライターの経験を改めて振り返った時、思い出すことがありました。

その時々のアートディレクターとの出会いがすべてだったなと。

広告業界の中でも、広告クリエーティブの世界に踏み込めたのも、ロックバンド「クリープハイプ」の仕事をご一緒できたのも、若手の頃に自主企画をずっと仕掛けていたのも、今、ダイアログ・ミュージアム「対話の森」など、ソーシャル系の仕事をできているのも、学びの場づくりを、自分自身で立ち上げてこれたのも…

出会ってきた、アートディレクターのみなさんのおかげでした。そこにある思いは、出会いでカタチになった。

コピーライター養成講座は、コピーライターが集まり、学ぶ、切磋琢磨する。そこには間違いなく意義がある。

でも実際の仕事で、コピーだけ出して終わり、なんて仕事は僕の経験上１割にも満たない。９割は、デザイナーや、アートディレクターの方と、ともに練り上げ、つくりあげていく。

どうして、コピーライターは、コピーライターだけで学んでいるんだろう？

コピーライターは、デザイナー・アートディレクターとの出会いで運命が変わっていく

こんな企画書を、事務局の御堂島さんに伝えて、話して、話し合って…

本当に、本当にスタートすることになりました。

コピーライターだけで学ぶ、コピーライター養成講座にしません。

コピーを書く人、デザインする人、一緒に学ぶ場をつくります。アートディレクターのゲスト講師をお招きしながら、やります。

僕自身の決意表明として、コメントを書きました。

広告業界を超えて活躍する、
最強のコンビを、ここから。

ART＆COPY。
デザインと言葉。
バチンとハマった時に、
放つエネルギーは想像以上で、
とてつもない力がそこに生まれる。

「阿部さん、専門コースを担当しませんか？」
コピーライター養成講座の事務局の方から、
ありがたいお誘いを頂いた時に、
どうしても実現したかったのは、
ライター・コピーライターと、
デザイナー・アートディレクターが
ともに学び合うコースでした。
つまり「ART＆COPY」コース。

コピーライターの僕自身が、
アートディレクターと出会い、
一つひとつの仕事を通じて、
ちょっと大袈裟に
聞こえるかもしれませんが、
僕自身のキャリア、そして運命すら、
変わってきた感覚があります。

この講座で出会ってほしいんです。
この先もずっとコンビを組める、
相方のような存在と。
僕が培ってきた経験を全部伝えていきますし、
アートディレクターを中心としたゲストの講師陣からも、
たくさんの企て方、仕事の仕方を学べるはずです。
アワードにチャレンジしてほしいし、
仕事もガンガンかたちにしてほしい。
いつか宣伝会議の講師として戻ってきてほしい。
かならず受講料の元を取ってください。

デザインに軸足を置く人、25名。
言葉に軸足を置く人、25名。

事前にポートフォリオを提出いただき、
もしも応募者多数の場合は選考いたします。
また状況を見ながらではありますが、
表参道の教室にて、2021年3月から、
月に一度のペースで合計8回、
開講する予定です。

広告の仕事はもちろん、
業界を越境して活躍していくコンビが、
ここから生まれていくことを目指します。

はじめての挑戦です。
記念すべき1期生。
強い気持ちのある方たちと
ともに学んでいけたら嬉しいです。

待ってます！

詳細のページもできました。

（追記）オンライン＆オフラインで開講することに決まりました。

コピーライター養成講座×アートディレクター養成講座「アートとコピー」コース 阿部広太郎クラス

実際、ここでどんなことを体験していけるのか？

オリエンテーション、アートディレクターの矢部翔太くんとやりました。オリエンレポートは下記に。

体験講座、第2回目は、書籍『「面白い！」のつくり方』（CCCメディアハウス）の著者であり、アートディレクター兼デザイナーの岩下智さんとオリエンテーションを行いました。レポートは下記に。

講座そのものは2021年3月スタート

今も、仕事の合間に準備に奔走しています。いい時間になるようにします。

僕が主宰している「企画でメシを食っていく／言葉の企画」を2021年、どうするのかも、まとまった段階でお知らせします。

どうなるか、とてもドキドキしています。

決意表明に書いた思いを大切に。ここで出会うコンビが、いい仕事をつくり出していくようにサポートしていきたい（そして僕自身もいっそう前進したい）そう思ってます。

仕事は一人では出来上がらない。

たくさんのきっかけが生まれていくことを、目指します。