20代の頃、先輩から教わったすべて
過去の自分にちょっと救われたりする。
もちろん昨日の自分と、今日の自分は、どこか別人だし。少しずつ人は変わっていく。
時の流れには抗えないし、現時点がベストでありたいと願う。
でも、「え、そんなこと言ってたんだ!!」と、過去の自分の言葉にちょっと救われたりするから不思議だ。
同じ釜のメシで、先輩と仲間になろう。仕事に熱くなっている先輩から、火をもらおう。悩みも、情熱も、分かちあおう。仕事を、人生を、楽しもう。
こんな思いを掲げた「先輩メシ」というトークイベントがある。
いまから2年前の2016年。僕がちょうど30歳になったタイミングで、「先輩」として声を掛けてもらったこのイベント。
テーマに選んだのが「20代の頃、先輩から教わったすべて」だった。「後輩に格好悪いところは見せられない!」という意気込みもあって、相当準備をして臨んだイベントだった。
本気で教わったことは、いつまでも役に立つ。
イベント後、運営のみんなが丁寧なレポートをアップしてくれた。その記事を改めて読み返して、はっとする自分がいた。
当日、10個の言葉に集約しながら話したトーク。このnoteでも紹介したい。
【20代の頃、“先輩からもらった10の言葉” 】
1「個人の限界はないけど、企業の限界はある」
2「テニスと一緒で、ボールが来たら打ち返す」
3「君には営業のほうが向いてるよ」
4「良かったな。また、コピーうまくなるな」
5「広告とは応援である」
6「勝手にテコ入れする」
7「弟子は師匠を越えるものだからね」
8「自分の中に問いを持ちなさい」
9「人を動かすのは、技術じゃなくて、たぶん温度だ」
10「仕事は自ら創るべきで、与えられるべきではない」
もしも、「気になる、全部知りたい」という方がいてくださったら、先輩メシのサイトでご覧いただけたらうれしい。こちらです。めっちゃ長いですが熱量たっぷり。
イベントで話しているうちに、これを言いたかったんだ!ということがするっと出てくることがある。その中で特に、今の僕に必要だった3つの言葉を紹介したい。
1つ目、気分の良い連絡の往復。
時間をかけて100%で返すのではなく、60%でいいからすぐ返したほうがいい。ボールを持ちすぎると不安にもなりますし。
それに気分の良い連絡の往復によって、信頼を蓄積していけるということにも気づきました。そうなると、リアクションが遅れたときに、逆に心配してもらえるようにさえなる。即レス・即返信をやっといてよかったなと思いました。
今では、即レス・即返信がすべてだと思わないし、ちゃんと抱える大切さも感じるのだけど、そうだなと思えたのはこの部分。「気分の良い連絡の往復によって、信頼を蓄積していける」。
鍵は、リズミカルなキャッチボールだなと改めて思う。
2つ目、大先輩の悩んでいる姿。
師匠と一緒に仕事させていただく時に良いのは、仕事が難しい局面に入っていくと、師匠が何に悩んで何を考えて何を決断しているのかっていうのを間近でみることができること。その姿を見て真似したりするのがすごく大事だと思ってます。
基本、先輩は悩んでいる姿を見せてくれない。でも、長く一緒に仕事をしてると、とても苦しい局面もある。そういう時に、どう立ち回るかの姿こそ最大の勉強になる。先輩と一緒に悩める貴重さを改めて思う。
3つ目、自分の中に問いを持て、答えは育てていくものだ。
音楽の仕事をするうえで、音楽関連の仕事で活躍している先輩にどうすればいい仕事ができるようになるんですかって聞いたことがあるんですよ。そのときに先輩が「自分の中に問いを持ちなさい。」と言ってくれて。
「とにかくジャンルを選ばずにライブに足を運ぶ。現場で体感すると、問いが生まれる。場数を踏んでいくと、問いが洗練されていく。その問いをアーティスト側と共有することが大事。
すぐに「俺の答え」を出したがる人もいるけど、それは誰も巻き込んでいかない、と。先輩は「答え」というのは育てていくものなんだっていうことを言ってくれて。問いっていうのはすごく大事なんだなと思ったんですね。
日々、問いを持つ、ということは常日頃大切にしていること。
でも、「答え」というのは育てていくものなんだ、という言葉を思い出して、景色が変わった気がした。答えはひとつじゃない、たくさん探すというより、育てていければいいと改めて思う。
「改めて思う」ことの大切さ。
冒頭に言葉に戻る。
「昨日の自分と、今日の自分は、どこか別人だし。人は少しずつ変わっていく」だから時に振り返りながら、改めて思い直しながら、また進んでいけばいい。
過去を未来の道標にするためにも、言葉にする。本を本棚にしまうように、日々の言葉を思い出に残しておきたいと思った。
上記の言葉を残せたのも、イベントという「共同作業」のおかげ。「先輩メシ」のみんなに感謝して、このnoteの締めくくりにしたい。
20代を違うかたちで振り返った下記のnoteも、もしよかったら是非!
それでは、また!