ずっとコピーを書いてきた。でも、コピーを書いてもらったことがなかった。
よろこんでもらえたらうれしい。
こうして言葉にするとすごく当たり前でこまるけど。
僕はこのうれしさを味わいたくて仕事をしている。
こんなこともあった。
たくさん考えて、いくつもの気づきを繋ぎあわせて、未来への提案を言葉にした企画書を1枚ずつめくりながらプレゼンをしているとき。
相手の顔がすこしずつほぐれてきて、じーんと感動しているのが伝わってくると、うれしくて、うれしくて、生きててよかったなぁ…と、大げさでもなくそう思う。
最近、ある人に「阿部さんは僕にとって間違いなく気づいてくれた人です」と言ってもらえた。そのことはいつか詳しく話せたらなと思うんだけど、そんな風に言ってもらえたらやっぱりうれしくて。
当事者には見えないことがある。
もちろん俯瞰する力がとてつもなくあって、他人から見た自分を完全に「見える」人もなかにはいるだろう。たとえそうだとしても、第二者、もしくは第三者が、そこにある何かを当事者に一生懸命に伝えるってすごい力がある。なんだかこう、体のうちからエネルギーがあふれてくるような感覚になる。
ずっとコピーを書いてきた。
その感覚を分かち合いたくて。
でも、コピーを書いてもらったことがなかった。
いやいやコピーライターなんだから、当たり前なんだけど。書く側だから、書いてもらう側になることは、ない。
いや、もちろん思いのこもったコピーのような手紙をもらったことや、僕が書籍「待っていても、はじまらない」を刊行した時に、感想をコピーに代えていただいたことはある。
ただ、自分自身がしてること、つづけてることに対してコピーを書いてもらって、それが発信されるという経験はなかった。
2019年8月、書いてもらった。
僕が気持ちを込めて続けている「言葉の企画2019」と「企画でメシを食っていく2019」。8/31のイベントに向けて書いてくれたそのコピー。どうしてもうれしいその一人ひとりのコピーを紹介させてください。
※「言葉の企画2019」のコピー※
悔しい、嬉しい、また悔しい。
その繰り返しで、僕らは一歩ずつ進んでいく。
信用できる、言葉に会えた。
悩んで悩んで悩み抜いて、
出てきた言葉が、きっと力になる。
悔しい、は
前に進む合図だ。
「伝わる」瞬間に、
いつか出会えるだろうか。
この経験を人生の転機にできるのは、
わたしの言葉だけだ。
目標が、決意に変わってく。
言葉は“言葉”だけじゃないんだなぁ。
アップアップの酸欠状態
大人になって、涙が出るなんて贅沢だ。
仕事でも、恋愛でもないことで。
上がって、下がって、這い上がってく。
大声じゃなくても、伝わる言葉、見つけたよ。
【言葉の意味は】言葉の企画2019特別報告会【僕らで見つける】
「本気」が口癖になりました。
言葉は、自分だ。
えいやと、嵐の中に飛び込んだ。
いつしか追い風は吹いていた。
それでも、伝えることを、諦めない。
君に届け。でもその前に、僕に届け。
非日常から日常になってる。いつのまにか。
※※※
そして、ポスターになった。
コピー:言葉の企画生 デザイン:チェリー🍒
※「企画メシ2019」のコピー※
あたまに汗、こころに栄養。
大人になったけど、いたずら仲間ができた。
課題も、人生も。だんだん、本気がふつうになる。
暑苦しくって、楽しくて。 なんていうか、灼熱天国。
なるしかない。やるしかない。
課題やれよ! 歯磨けよ! 風邪ひくなよ! また2週間後!
あぁ眩しいぜ「みなとみらい」
同じ釜のメシを食っている。企画という釜の。これがまたうまいんだ。
まずは、楽しめる自分を企画しなくちゃ。
昔より、散歩が楽しくなった。 街には企画があふれてる。
土曜の夕方、お父さんだけ楽しんできてごめんね。
沈め わたし、飛べ わたし!
ひとりじゃこんなに頑張れなかった。
企画はする。でも比較はしない。
「逃げるな、向き合え。」 気づいたら、⼼の⼝癖になっていた。
企画メシとの出会いは、運命だったと思う。
※※※
そしてこちらもポスターに。
コピー:企画メシ 企画生 デザイン:菅原真美
今年の4月、糸井重里さんに掛けてもらった言葉を思い出していた。
糸井:人が喜んでいる姿を見ているときが一番うれしいんですね。家に帰ってからもかみしめちゃったりして。
阿部:はい、にやにやしてます(笑)
糸井:そのためなら多少の寄り道も厭わないってなると、もっと面白くなるんじゃない?阿部さんは、こういう(質問項目が書かれた)スライドを出しちゃうし、ここの人たちもそういうのを期待しているから、その話をしようと思いすぎなんじゃないかな。いいんだよ、もっとわがままで。
阿部:もっとわがままに…!
糸井:肩書きもこっち側に立っているっていう立場も全部抜きで、「おれはお前らが喜んでくれるだけでいいんだよ」ってなれば、ほんとに勝手なことができて、ほんと面白いぞ。
人が喜んでいる姿を見ているときがいちばんうれしい。そのためなら多少の寄り道も厭わないってなると、もっと面白くなるんじゃない。
今の自分にもすごく響く。糸井さん、ありがとうございます。
いま、あの時よりもっと面白くなってます。
いまの高鳴りを共有するイベントになればいいなと思ってます。8/31土は、みなとみらいを飛び出して、下北沢B&Bを1日ジャック…!
変わらなかったことも、変わったことも、ちゃんとある。それを伝えたい。
イベント大盛況で終了しました!またレポートします…!