おもしろそうと思ったら、もうはじまっている。#企画祭 開催に寄せて
縁のない世界だと思ってた。
アイデアとか、企画とか、デザインとか、ね。もちろんそういう仕事があることも知っていたし、テレビで流れるドラマも、映画館で観る映画も、「だれか」がつくったものだけど、その「だれか」がだれかなんて考えたこともなかった。遠い遠い世界の話だと思っていた。のに。
自分の話になっちゃったのは、出会ってしまったからだ。
Twitterに書いたんだけど、もう12年の付き合いになる友人がいる。その彼と出会わなかったら、今、コピーを書いたり、作詞をしたり、言葉の仕事はしていない。
その彼はたのしそうなんだ。おもしろそうなんだ。そしてつくってる人なんだ。
にこにこして、つくってる。つくって、つくって、つくっていた。
「すごいね」と僕は言う。
「やろうよ、一緒に」と彼は言う。
え、俺が、と思った。でも、
「・・・うん、やろう」と言っていた。
おもしろそうだったから。ほんとうにはじまりはそれだけで。
二十代の中盤まで、それから仕事終わりや、休日に、ファミレスで集まって、打合せと称して、あーでもないこーでもないと、ずっと雑談していた。だべっていた。あの時間は、なんど思い出してもしあわせな気持ちになる。
東京コピーライターズクラブの授賞式がつい最近あった。
3年ぶりに会った。彼はかわらずにこにこしていた。その笑顔は、手に久兵衛屋のお寿司を持っているからではないはず。
その笑顔に呼ばれて、誘われて、今の自分があるんだよなあ。
こどもの頃もそうだ。にぎやかな音、笑い声に誘われて、近所の公園のお祭りに行く。ふらっと行けて、屋台のカレーを食べて、それがまたおいしくて、盆踊りもやってて、みんないい顔で。
おもしろそうと思ったら、あとは行ってみるだけなんだよな。
いま自分が、これまで出会ってきた人たちと、「お祭り」というかたちでイベントをするのは、はじまりをつくりたいからなんだと思う。
おもしろそう、がスタートの合図。そう思ってくださる方がいたら、ぜひ来てほしい。企画をする仕事をしているとかいないとか、そんなのはまったく関係ない。
そんな時間がつくりたくての「企画祭〜湯気ある時間〜」
おもしろそう!をつくるべくみんなで奔走中です。11/3(祝・日)ぜひ…!
できたてホヤホヤのNewチラシ。もうはじまってる。わっしょい。