座学から動学へ。2020年、「企画でメシを食っていく」は出港します。
スクリーンからこぶしがこっちに向かってきた。
ぶんなぐられたような気持ちになった。
映画「宮本から君へ」を観て、俳優の池松壮亮さんのことを思った。映画「君が君で君だ」のプロデュースをしていた僕は、2018年、池松さんと各地の映画館をまわっていた。
あの池松さんが1年後、このとんでもない映画の顔として、世界に挑んでいた。僕はじぶんの心の内を見つめていた。
僕も、僕は…僕はどうだ?
座ってちゃだめだ。
動け、動くんだ。
出港だ…!
最初は思いつきだったけど、そうだ、それだったんだと。よく声が返ってくるやまびこみたいに頭の中で反響していた。気付いたら、どうすれば実現できるんだろうと考えはじめていた。
僕の、とても大切にしている活動についてだ。
100人と企画で向き合った、2019年。
今年の5月から10月まで、言葉と企画についてとことん考えてきた。週末のほとんどすべてを懸けて向き合ってきた「言葉の企画2019」と「企画でメシを食っていく2019」。ふたつの連続講座をやりきることができた。
集合写真に、特別な思いがある。
10/5「言葉の企画2019」
10/26「企画メシ2019」
「魂」なんていうと抽象的な言葉になっちゃうけど、ライフゲージがあるとしたら、すっからかんになるくらいに出し尽くした。1期からはじまり5期までを完走した。この生活は5年目になる。
会場は横浜みなとみらいのBUKATSUDO。この素晴らしい場所で、コツコツとタンタンと、一定のリズムでつづけていく。それはすごいことだし、そうすることも考えたけど、この学びの延長線上に何かがあるはずだと思った。
座学から動学へ。
座って学ぶことより、動きながら学ぶことの方が多いのではないか。企画というボールを抱えて走り出す。人にぶつかったり、後押ししてもらったり。焦ったり、汗をかいたり、喜んだり。リアルな反応が返ってきて、それをぜんぶ血肉にして。
動学で生きていきたい。企画書で終わらせてたまるか、と思うから。
やっぱりかたちにするところまでやりたい。ビッグプロジェクトじゃなくていい。こうしてnoteに書くのでもいい。かたちにして、外へ外へと向かうことで、宿るものがある。
場所だってそうだ。ローカルで活躍してるゲスト講師をお招きすることがベストなのだろうか。いや、ちがうよ。行くんだよ、行けばいい、行ってその地で呼吸したら見える景色が変わる。
「幸せな人の身体はよく働く」この言葉は先輩から教わった。真の幸せとはいかに能動的に動いたか。「データの見えざる手」という本でそれをデータで立証していると。
土地の記憶を考える。僕が5年間学んできたBUKATSUDOは「ドックヤードガーデン」という場所にある。かつて、船を修繕する場所だった。
引用:はまこれ横浜
ドックヤードガーデンには、ちゃんと船があった。
引用:はまれぽ.comより
みなとみらい発で、全国に行き、帰ってくる。ここはもともとそういう場所だったんだ。
たとえば全6回の講座だとするならば…
現地集合、現地解散。旅するように動学をできるかもしれない。
これまでの参加者は関東圏の住む人が多かったけど、これならどこに住んでる人も、参画しやすくなる、気がする。もちろん、通常の仕事をしながらだから、以前よりもタフになるだろうし、どこまでできるか…ただ、ただ、ただ!どうなるんだろうと、わくわくしてしまう。
座学から動学へ。出港する学びの在り方。
こんな無茶無謀な取り組み、いっしょにやりたいと思ってくれる人がどれだけいるかは正直わからない。応募人数10人くらいかも。会って、聞いてみたい。どう思うのか、ちゃんと話してみたい。
来年の春前までに考えは深めていきたいけれど、今の気持ちがどこかに逃げていかないように、自分に挑戦状を叩きつけるつもりでnoteに書きました。
11/3(祝・日)にやる「企画祭〜湯気ある時間〜」は、ある意味で、2020年への助走だし、エネルギーを貯める場でもあるし、こんなことを考えている阿部広太郎という人間がどんなお祭りをやっているのか見てもらいたい、という気持ちもあります。
報告レポートはこちら↓
つづけるからには愛を持って工夫を重ねていく。
大きく帆を張っていこう。
まだまだ、もっともっと。
きっと遠くまで行ける。