行きつけのマスターの中では止まったまま…

超久しぶりにすっかり顔見知りになったアイリッシュパブに行った

そのお店は元恋人とも何度も来ており、僕も元恋人もマスターに覚えられている

久しぶりに行ったら、まだ付き合っていると思われていた

わざわざ訂正はしなかったし、そう思ってるならそれはそれでいいやと思った

明確に別れましたよ〜と言うと変に気を遣われそうでそれも嫌だったから特に何も言わなかった

大々的に別れたとか口外しなかったから、まだ付き合ってると思ってる人もいるのだろう

それはそれでいい


僕の中でも綺麗さっぱり未練が消えたわけではないし、いつかまた縁があれば一緒になってもいいと思える相手ではある


だから、まだ誰かが僕と元恋人との関係を応援してくれてる人がいるというのはなんとなく有難い。


そう思ってくれてる人たちのためにも
みたいな気持ちはこれっぽっちもないが
いつか復縁する日が来てもいいかなとは思っている


ただ、今日
友人とご飯に行った時に
「新しい恋人とか欲しくないん?」と聞かれ
自分でも驚いたが
わりと即答で
「今はいらないかな」と答えていた
きっとこれが今の自分の嘘偽りのない本音なのだろう

たしかに元恋人は素敵な人ではあるが
最近しんどそうにしているし
人として腐っているようにも見える
前ほどの魅力はない

それに僕も今後どこにいるかわからない状況で、特定の誰かを自分の中に作ることへの後ろめたさがある

誰かから大事に思われたい気持ちはあるが、今の自分の感情や状況がそれに応えられるわけではないということを充分に理解しているからこそ、今新しい相手を求めていないのだろう。


なんにせよ
あのマスターの中では、今も僕と元恋人はセットで時が止まったままだ
そんな歪みがあってもいい


思い出は思い出として封じ込めておけるほど
現実は優しくない

日々いろんなことで思い出す
自分の想像力の豊かさが憎らしいほど
日常の様々なところで思い出す

特に京都にいる今
あの人と歩いた様々な場所が嫌でも目に入る

京都じゃなくてもいろんなとこに2人で行ったもんだからきっとこの先の人生
どこへ行っても思い出すんだろうな
新しい恋人ができても思い出すんだろうな

新しい恋人と歩きながら
頭の中は元恋人のこととか思い出しながらの最低なデートをしてしまうんだろうな

とりあえずここ数日考えてたのは
今後新しい恋人ができようとも
京都には連れて来たくないね
1人では何度でも再訪したい地京都ではある
だけど、他の誰かで上書きしたくない場所でもある

大切な場所なんだよな




下書きだけ書いてて放置してしまったから、もう京都にはいないんだけど、やっぱりまた行きたい、帰る場所はないんだけど帰りたいと思う

最後に行きたいと思っていても行ききれなかったお店も沢山あるし、会いたかったけど会えなかった人たちも沢山いる。帰る物理的な場所はなくとも、待ってくれている人がいるなら「帰る場所」と言えるのかもしれない。

それで言えば、今の僕は定住地がなく、ホテルに滞在中だから物理的に帰る場所と呼べるところはあるようでない。ここに行けば心落ち着いてのんびりできるところはない。それができるのは6月から。早く自分の帰る場所がほしい。次の暮らしでは試してみたいことが沢山ある。始めてみたいことが沢山ある。前の家を退去した時に減らしたモノ、もっと減らしたいと思うし、改めてちゃんとモノ揃えてやりたいこともある。特に料理。


なんかやりたいことの話になってるけど、違うやん。マスターに元恋人と付き合ってると思われてた話やん。まだ僕らが付き合ってると思ってる人たちは僕らを応援してくれてるんだろうし、有り難いけど心が痛いね。

次に進んでいかなくちゃね。


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