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【データで見るNBA】スコバンの復帰でラプターズはどう変わるのか?
おかえりバーンズ!
スコッティー・バーンズ復帰!
復帰戦はめでたく勝利で飾ることができました。
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ウルブズは2004年以降、トロントの地で勝利を収めたことがないみたいです。
The longest road city losing streak in the NBA lives on. The last time the Minnesota Timberwolves won in Toronto..
— Automatic (@automaticnba) November 22, 2024
- Gradey Dick was 2 months old
- Scoot Henderson and Dereck Lively II weren't born yet
- LeBron James had less than 1,000 career points
もうトロントの地に来たくないでしょうね。
さて、前回負け続けるラプターズがどんなバスケットをしているのかをデータを見ながらまとめましたが、
前回記事からの戦績が2勝2敗で、全く勝てない状況から少し雰囲気が変わってきました。
今回はここ4試合で変わったことと、スコッティー・バーンズが復帰したことで、これからのラプターズがどんな戦い方をしていくのかを考察してみたいと思います。
キーマンの成長
バーンズとクイックリーが怪我で離脱している間、ラプターズは負けながらも粛々と育成に励んでいたわけですが、早速育成の成果が芽生えてきたメンバーがいました。
中でも最もハイインパクトな成長を見せているなと思うのが、ヤコブ・パートルです。
ヤコブ・パートル
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去年のパートルの成績はこちら
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そして、ここ4試合のパートルの成績がこちらです。
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何このオールスターレベルの選手。
大活躍です。
(ちなみに、獲得したオフェンスリバウンドの総数では、現在リーグ1位です。)
得点方法は、主にP&Rのロールマンとしてダイブしてポケットパスを受けてのプッシュフローターかレイアップですが、今年は自分でドライブしてのレイアップや、トランディションでのアタックなど、とにかく積極的です。
これは、監督のダーコが「君はもっともっとアグレッシブにアタックするべきだ!君は出来るんだから!」とコーチングし続けた成果かもしれません。
Darko says he’s had to get on Poeltl to finish with force. “A lot. A lot. ‘Jak you can dunk the ball, Jak you can be lob threat, Jak do this, Jak do that’. And again and over again. He did not believe, he started to question it, but he’s believing it more and more now.”
— Josh Lewenberg (@JLew1050) November 19, 2024
きっかけはどうあれ、主力選手がほとんど離脱する中で必然的に序列が上がり、攻撃機会も増え、もともとあった実力に自信が伴ってきたことが、この数字につながっているのかなと思います。
そして、次はやはりRJ・バレットです。
RJ・バレット
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ここ数試合のRJの成績はこちら
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ラプターズのスコアラーとして、そして最近はプレイメーカーとしても覚醒しています。
これは、スタッツでどこを切り取ればうまくお伝えできるか分からなかったので感覚的なものになってしまいますが、最近のRJで一番変わったなと思うのが、「落ち着き」です。
とにかく左ドライブでゴール下へ!
どうやって決めるかはゴール下まで行ってから考える〜!
みたいな選手だなーという印象だったのが、最近、一回止まるんです。
一回止まって全体の様子を見て、ディフェンスと駆け引きして、レーンが開けば自分でアタックするし、開かないなら引きつけてアシストするし、とにかく落ち着いて周りが見えてます。
RJ makin' it look easy 😮💨 pic.twitter.com/wRVyQ5IppL
— Toronto Raptors (@Raptors) November 22, 2024
ホームタウン効果でしょうか?
最近のRJは見ていてとても安心感があります。
フリースロー以外は。
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今回特に取り上げたのはパートルとRJですが、他にもデイビオン・ミッチェルやオチアイ・アバジ、グレイディ・ディックなどなど、成長しているメンバーは他にもいます。
そうしたメンバーのことはまた改めて取り上げたいと思います。
修行編を経て、主人公帰還
育成を重ねて皆が着実に成長してきたところに、エースのバーンズが帰ってきました。
これで、帰ってきたエースと、エース不在の中活躍していたメンバーがかみ合えば最高ですし、かみ合わず、お互いに「なんかやりづらくなっちゃったなー。なんならバーンズいないときの方が良かったな〜」となったら最悪です。
正直ちょっと不安はありました。
さて、実際に帰ってきたバーンズを加えてチームはどう変わったのか。
ウルブズ戦の感想は、「とても良かった」です!
何故か?
キーマンの成長と、バーンズの元々の強みがしっかりと噛み合っていたからです。
ROYも獲得し、オールラウンダーとして知られるバーンズですが、元々本人は自分をガードだと自称しており、とてもパスファーストな選手です。
ガードを自称するならもうちょっとハンドリングを強化してほしいところですが、サイズもあって身体能力が高いため、ペイントアタックは強力で、ポストアップで勝負もできます。
ウルブズ戦、復帰するバーンズに変わってスターターから外れたのは、ずっとスターターのPGポジションを務めていたデイビオン・ミッチェルでした。
バーンズをPG起用したのです。
ここでパートルの成長が効いてきます。
バーンズがハンドラーでパートルとP&Rとなると、マッチアップがお互いにサイズがあるディフェンダーになるので、別にミスマッチは生まれづらいんですが、覚醒したパートルはそんなことものともせずにポイントをもぎ取っていきます。
ゴベア相手でもお構いなしです。
パートルが強くなったな~と感じたシーン。
— 藤本光太郎 (@kotaro_tokyogum) November 23, 2024
前まではここでドライブしないでプッシュフローター打って外してたと思う。#Raptors #WeTheNorth pic.twitter.com/ftZ0kbK2ge
そして、RJはそんなバーンズ中心の組み立てを、落ち着いて見ながら自分のポジションニングを調整し、いい位置で高効率で得点を重ねていく。
得点面でのラプターズの主軸は変わらずRJです。
また、バーンズ不在時に問題だったペイントエリアのディフェンスも(※前回記事参照)、バーンズが戻ってきたことで、パートルが外につり出された状態でもバーンズがゴベアを抑えるシーンがあるなど、やはりディフェンス強度が上がります。
ピースがはまり始めた感じがしました。
まとめ
2連勝中で浮かれていることは自覚しています。あまり深く考えないでください。
実際、冷静になって考えればここ2試合は、
ペイントのディフェンスが弱いペイサーズ対ペイントアタック偏重のラプターズ
コンリー不在でハンドラー不足のウルブズ対ポイントオブアタックが強みのラプターズ
という、たまたま相性が良かった感もあります。
でも、育成と今後数年のチーム状況を見通したとき、この数試合のメンバーの成長の方向性と、バーンズを加えたときのチームの戦い方は、とても希望の持てるものでした。
ここにクイックリーが返ってきたとき、またチームがどう変わっていくのか。楽しみに観戦を続けたいと思います。
ここまで読んでいただいてありがとうございました。
また次の分析でお会いしましょう。
We The North!
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