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トコノマヒストリー第4話:ベーシストを募集してみた
前回はコチラ。
そんなこんなで、toconomaと名乗り出した生まれたてのバンド(らしきもの)。そのネーミングには誰も納得はしていないが……まずはバンドが前進した手応えがあったのも事実。翌週には西川と旧ドラムKとで渋谷のスタジオに再度集まり、なんとなく曲を作り始めたのだった。
ところで2007年当時、流行っていたのはいわゆる「クラブジャズ」と言われていたシーンだった。完全なジャズっていうより「ジャジー」くらいのメロディ、洒落たコードに四つ打ちのビート…勘の良い方はお分かりだと思うが、toconomaも完全に時代の流れに乗って生まれたのである。当時はJazztronikやDAISHI DANCE、いまではレーベルの先輩にあたるJABBERLOOPがアンテナの高い女子にバカウケしていたし、サブカルの聖地ビレッジヴァンガードでは大々的に展開されていた。俺めちゃくちゃ通ってたもんな…。
先の回でも申し上げた様に、僕らの当面の目標は「ライブしてモテる」だったので当然モテそうな曲を作ろうということになった。クラブジャズっぽい曲やろうぜ、と。ちなみに3人で初めて作った曲は桜〜Sakura〜というナンバー。モテるどころか死にたくなるほどセンスがないタイトル。ケツメイシじゃあるまいし。床の間に桜って……趣ある旅館かよ。思い返すたびに枕に頭をうずめて足をバタバタしている。38歳になった今でも、だ。ちなみに奇跡的に初期の録音が残っていたので聴いていただこう。
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