バンドマン兼サラリーマンが1年間の育児休業をとってみる
僕のインスタではすでに投稿しておりますが、2月末に息子が生まれました。光太郎の息子なので仮に「子太郎」とします。
掲題の通り兼業バンドマンである僕ですが、思い切って会社を1年間休んでみます。男性の育児休業取得率は10年前に比べたらずいぶん上がったそうですが、だいたい1ヶ月、長くても3〜6ヶ月くらいが僕の周りでは多いです。この辺、会社や環境にもよると思うので肌感覚ですが、男性で1年間休む、というのは知っている人で他にいません。僕が働くグループ企業でもおそらく初…らしい。
1年間休むに至った経緯は最後に解説しますが、ひとえに理解ある上司と同僚のおかげだと思います。引き継ぎなど快く受けてくれて本当に感謝しかないです。
ちなみに休業中は会社から一切給料は出ません。率直にしびれますよね。ただ、日本には国からもらえる育児休業給付金という制度がありまして、休業開始の半年までは月収の67%、以降は50%のお金がもらえます。1年間限定なのでフルに活用させてもらいます。税金めっちゃ払ってるし!
支給されるお金に限度額はあるものの、社会保険料なども控除されたりするので、まあこれなら1年間は生活できそう…かな〜?なんて思い決断しました。
また、上司や同僚の理解は得られても会社上層部は割とドライなので、戻ってきたら居場所がない…なんてことも一応視野にはいれています。関西支社に異動!なんてこともあり得るかと。怖いよね〜。というわけで念の為ビズリーチに登録して転職先も目星をつけてます。まあ何もないのが一番なんだけど…。最悪フリーランス+バンド活動で食っていく……と腹をくくるつもりですが、あんまり心配しすぎないようにはしてます。人生はサバイバルだな。
そしてtoconomaの活動はいままで通りにやります。ツアーもするしフェスにも出るし海外でライブもします。会社だと人材の替えが効くように組織を作るのは当然ですが、やっぱりバンドは簡単に替えが効かない。属人性が強い集団なのは自明の通り。僕の代わりにギター弾いて作曲してデザインを作れる人…ってのはなかなかいないのが現実。自分的にもバンドは楽しいので休みたくないのが本音です。妻の気持ち的には「規制も緩和されたし、ライブやれるだけやってこい!今やらなきゃいつやるの!」と熱く応援してくれますが、当然ライブの日はワンオペになるので、親族や兄弟、友達やご近所さんの手を借りる日々。もう感謝しかない。僕のバンド活動は隣人の愛でできています。ラブ・レボリューションです。
生活自体はもともと100%リモートワークだったので、ずっと家にいるのは変わりありません。仕事が子育てにシフトチェンジしたイメージです。
SNSやなにやらで子育てのハードさは見聞きしていましたが、確かに大変ですコレは。仕事よりも大変。生活全てが子太郎ベースになるので最初の1ヶ月はめちゃくちゃ疲弊しました。ワンオペ育児がいかに無理ゲーかよく分かります。最初は「かわいい!感動する!」なんて思ってた泣き声も、二日後には「う、うるせえぇぇ〜〜〜!」になっちゃったしな〜。僕の母親はワンオペで男3人を育て上げたので、本当に頭があがりません。母ちゃんありがとね…。
今のところ妻との関係は特に変わらず良好で、協力しあってお互いの睡眠時間をなんとか確保できています。最初の1ヶ月は僕が料理を作っていましたが、妻はたたき上げのガチ料理人。結局妻が作る方がお互いの負担が少ないことに気づき、僕はひたすら抱っこして部屋中を歩く毎日。1日平均12,000歩くらい。運動不足の身には堪えますが、健康にはいいのではないだろうか。知らんけど!
数少ない自慢のひとつが、いままで妻とケンカしたことがないので(不思議)このまま笑顔の絶えない家族団欒をキープして暮らすのが目標です。
ごく最近、5月になってようやく育児に余裕が出てきました。子太郎の性格が分かってきた…というか、泣く理由が9割くらい理解できてきたので、ストレスが激減。やはり対処法がわかってくると心に余裕が出てきます。ギャン泣きしてても寝かしつける自信がつきました。世の中には理由なく1日泣き続ける赤ちゃんもいると聞きますが、子太郎はわりと理屈っぽく泣くので超助かります。ベッドに置くと泣くので永遠に抱っこしてますけど…。2002gという低体重で生まれたわりには発達が早いようで、あやすと明確に笑うようになりました。かわいいんだなこれが。
こちらの気持ちに余裕が出てくると、育児が少し楽しくなってきますね。
そんな我が家ではノリとヴァイブスで生まれた家族スラングが流行っています。
ブリリアントグリーン = 子太郎がブリッとうんこをする
例:「あららブリグリしちゃったねえ〜〜愛のある場所だね〜」
カニみそ = 子太郎のうんち
例:「ブリグリからの、カニみそが大漁ですやん〜。オムツからはみ出てますやん〜(大惨事)」
チュパカブラ = 何かしらをチュパチュパさせること
例:「ちょっとおっぱいチュパカブらせてくるわ」
※チュパカブラとは南米に生息すると言われるUMAです
ニセ乳首 = 哺乳瓶のさきっちょ
例:「泣き止まないな……。取り急ぎニセ乳首をチュパカブラさせてみるか…?」
オン・ザ・チクビ = 僕の乳首にニセ乳首を置いて抱いて吸わせること
※父乳首(チチチクビ)ともいう
例:「オン・ザ・ちくびして近所散歩してきますね〜」
……みたいな。
ちなみに僕のナマ乳首も吸わせてみましたが、うっすら毛が生えてるので露骨に嫌がられましたね。なんじゃぁこりゃあああぁぁっ!とギャン泣き。ショボン。
というわけで、大変だけどなかなか面白い毎日を送ってます。ご近所の1歳の子供をみると、あっという間に大きくなっちゃうんだな〜なんてしみじみ思いますね。
さて、1年間休む……に至った経緯ですが、ちょっとセンシティブな話なので読める人だけに読んでもらおうと思います。
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