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多摩美のオカルト話★霊感がある人を連れて行ってみた

11月といえば母校、多摩美術大学の芸術祭の季節。今年はふらっと遊びに行きました。僕が在籍していた2003〜2007年ごろに比べると校舎も綺麗になって、学校に泊まるのが禁止されたりホワイト化しましたが、相変わらずカオスで面白かったです。

さて、多摩美といえばオカルト話

在学中から怪談の類はさんざん聞いてましたし、霊感があるという同級生は「校内に近寄りたくない場所はいくつかある…」と言っていました。火のないところに煙はたたない……僕はあんまり霊感はないのですが、それでも「このトイレちょっと
入りたくないな」とか、夜のクラブ棟で不可思議な現象に遭ったことはあります(これは後半に語ります)。

というわけで、マジもん霊感のある人を連れて行くことに。仮にMさんとします。はじめて会った時は「うさんくさい奴」だと思ってましたが、数々の不可思議な体験や話を聞くうちに、本物だと信じざるを得ないという……家系からして由緒ある逸材です。

Mさんは浮遊霊だけでなく、守護霊やオーラ、前世まで視える人です。興味本位に守護霊について聞いてみたころ「右肩におられますね。石橋さんにそっくり…たぶんおじいちゃんですね。30歳過ぎくらいで七三分けの丸メガネです」と言われまして。
実は父方の祖父は戦争直後に若くして亡くなってます。僕は祖父の顔を知らなかったので、父に「写真残ってる?」と聞いたところ1枚だけ残ってる、とのこと。LINEで写真を送ってもらったところ「33歳の七三分けで丸メガネ」という僕にそっくりな祖父が写ってました。

というわけで、Mさんと多摩美に行ってみた話です。
心霊的な話が苦手な方はそっ閉じしてください。

かなりMさんの主観が入っているので、話の真偽は問わないでください。確かめようもないですし……あくまで「お話」の一つとして読んでいただけたら


多摩美は八王子の山の中にあります


最初はMさんも乗り気で「どんなもんか楽しみ!」と言ってましたが…

……最終的にめちゃくちゃ後悔する結果になりました。


まずMさんを連れて学校内をぐるっと回ったのですが、よくない場所がいくつかある……というよりも「全体的に無理です、早く帰りたい」とのこと。

そもそもこの山自体が良くないそうです。本当かどうかわかりませんが、Mさんは過去に強い情念がある場所に来ると、当時の風景が映像として視えるそうです。原爆ドームに行った時は地獄すぎて失神しそうになったとか。

曰く、この山にかつて集落があったそうです。20戸くらいの小さな村。そこに、とあるお城(おそらく八王子城)の影武者の影武者…が身分を隠して住んでいたとか。村人には気付かれないように暮らしていたそうですが、八王子城が攻め落とされた時に無関係な村人ごと虐殺された……という映像が浮かんでくるそうです。いわゆる穢された場所だと。

ちなみに八王子城は有名な心霊スポットです。多摩市民的には安易な気持ちで肝試しするのはやめたほうがいい……という認識の場所。詳しくは調べてみてください。


というわけで、学校のそこらじゅうに亡骸を積んでいる映像がアタマの中に湧き出てとまらない……とのことです。

特に良くないのが、
●絵画棟全体
●本館
●体育館の横〜裏手
●デザイン棟の入り口から見て右側(北側)
●クラブ棟の裏
だとか。

赤丸で囲った部分

特にマズイのがクラブ棟の裏。いわゆる死体集積所が視えるそうです。僕が学生の頃はクラブ棟に寝泊まりしていたのですが、Mさん曰く「正気の沙汰じゃない」とのお言葉をいただきました。さらに僕とドラム清水はオールナイトで軽音楽部の部室でバンド練習してたんですけど「たぶん、窓から彼らにじっと見られてましたよ」と言われました。痺れるぜ。

これがクラブ棟。石橋撮影

そのあまりの汚さに「八王子のスラム」と称されるクラブ棟。心霊現象関係なしに、Mさんドン引きしてましたね。汚なすぎる。でもこの写真はまだキレイな方です。いわゆるキラキラした美大生活になじめなかった学生の吹き溜まり。ハチクロやブルーピリオドには描けない世界。シンプルに臭い。

そして、亡骸が積まれていたのは16世紀のお侍さんの時代でして、その後、この山は穢れた土地として長いあいだ放棄されていたようです。クラブ棟に関して言えば、近世になってからは牢獄や刑務所…?的な建物があったのが視えるとか。学生当時に多摩美は元々処刑場だった……なんていう噂がありましたが、あんがい本当かもしれません。鑓水っていう地名もいろんな曰く付きの由来があるのですが、それも真実味があるとのことでした。

とにかくMさん曰く、ちゃんと供養されていないので怨嗟の念がすごいとのこと。おそらく、掘り返せば沢山のお骨が出てくる……と言ってました。しまいにはデザイン棟の北側を歩いてる途中に失神しそうになってしまい、本気で謝りながら帰路につきました。申し訳ない……。

僕にとっては青春を過ごした甘酸っぱい校舎なのですが、どうやらオカルト的には良くないようです。元々が忌み地だったので、おそらく安かったのでしょう。私立大学が広大なキャンパスとして買うにはお手頃だったのかもしれません。
個人的にこの土地の過去をネットで調べてみましたが、それらしい記事はなかったです。地域の図書館とかにいけば記録が残っているかもしれませんね。昔から住んでる方に聞いてみるとか。


再度断っておきますが、あくまでもMさんの主観です。
信じるか信じないかはあなた次第!


さてここからは僕が学生の時に体験した心霊?現象です。


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