トコノマヒストリー第3話:バンド名toconomaに決まる
前回はコチラから。
さてはて新入社員研修で出会った若造3人。ギター石橋、キーボード西川、旧ドラムのKはバンドを組むことになった。当時24歳。気持ち的にはまだ蒙古斑が残っててもおかしくない若造だ。この生まれたてのバンド、6年後にはPOOLというアルバムでデビューすることになるのだが…それはまだ先のお話。とりあえずカタチから入る僕らはバンド名を決めよう!と渋谷のカフェに集合したのだった。
ここで皆さんに問いたい。「もし自分がバンドを組むとしたらどんな名前にする?」……即答できる人は少ないだろう。そう、バンド名を決めるのは難しいのである。ましてや出会ったばかりの3人。価値観も違えば、やりたい音楽性もおぼろげだ。バンド名を最初に決めるというのは「メニューが決まってない飲食店の名前を考える」くらい無謀なことなのだ。
ある程度オリジナル曲ができて、音楽性が定まってから決めるのが一番よろしい。というかこの時点では名前の良し悪しが判断できない。でも生き急いでた僕らはとにかく名前が欲しかった。いつだって若者はカタチから入るのだ。率直に言うと、はやくライブしてモテたかった。他に理由はない。
ここでバンド名……というかネーミングのルールをおさらいしよう。
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