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toconomaはJAZZなのかJAZZじゃないのか論争
僕らがCDデビューした2013年から言われ続けているテーマですね。
先に結論から言うと「JAZZっぽい曲はあるけど、ジャンル的にはJAZZではない」です。そもそもJAZZは弾けません。難しいですから(真顔)。
なんでこんな事を言われるのかというと、タワレコやApple musicでの僕らのジャンルがJAZZになってるからなんですよ…。そりゃ「toconomaってJAZZ…??」という疑問が浮かんできますよね。当然やんか〜!
もちろんJAZZにもいろんなサブジャンルがあって、難解なものからポップなものまで多岐にわたります。例えば
これは誰も文句が言えないJAZZですよね。使っているビートやスケールも完全に古典的なJAZZ。余談ですがオシャレなラーメン屋が取り急ぎJAZZを流しているのはなんか胸がモヤモヤします。
もっと現代的になると、
みんな大好きロバートグラスパーです。来日公演はメンバーで見に行きました。使っているテクニックはJAZZですが「JAZZY」くらいな形容詞が合う気もします。このアルバム死ぬほど聴いたな…。
というわけでJAZZといっても懐が深いので、僕らも曲によってはギリギリかすっています。seesawとかSunnyとかは「JAZZY」といって差し支えないでしょう。
では、なぜtoconoma自体のジャンルがJAZZになったかというと……他に適切なジャンルが無いんですよ。デビューから今に至るまで悩みどころです。僕らは非常にジャンル分けしづらいバンドなのです。
実はタワレコのジャンルの棚ってCDを出す際に自分たちで選べるんですよね。もちろん既にあるアーティスト・カテゴリから選ぶ分けですが……当てはまりそうなのが、
ROCK、POPS、JAZZ、DANCE、World Music …くらいなんですよね。
他には演歌とかサブジャンルはあるんですけど、大枠このくらいのイメージです。みなさん選んでみてください。ROCKにはB'z、POPSにはゆず等が含まれています。DANCEはゴリゴリのEDMなど。World Musicには民謡とかフラメンコとかレゲエが入ってきます。……となると難しいですよね。当時の僕らも悩みました。
「え、この中から選ぶの…?…うーむ……あえて言うならJAZZ……かな……??」
という超消去法的にJAZZになってしまったのです。それが2022年現在まで続いているという…。なので自分たちで声を大にして「僕たちJAZZやってます!」なんてとても言えません。曲によってはFUNKとかR&B、HOUSEやDrum'n Bassとかもやってますし。節操のなさが裏目に出た状態。好きな音楽をやってるだけなんですけどね。売り場からすると非常に売りづらいらしい。そりゃそうだ。リスナーはジャンルを目安にするもんね。僕もリスナーの立場だったらそうします。カテゴライズってのは難儀ですな。
正確に分類すると80年代に一世を風靡したフュージョンが生まれる前、クロスオーバーというジャンルが70年代に存在したのですが、それが一番近いと思います。これとか今聴いてもカッコいい。メンバーが豪華すぎる。
……そしてジャンルがJAZZになったもう一つの大きな理由があります。
POOL発売当時はまだCDが売れていた時代だったので、タワレコの棚をいかに取るか、すなわち長くプッシュされるかは重要でした。
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